☆2025年6月17日☆
[いじめから子供を守ろう メールマガジン]
◇ 代表メッセージ ◇
■□ 市教委に相談しても解決しない場合の対処方法 □■
沖縄はすでに梅雨明けしましたが、全国的には梅雨に入りました。
雨の季節ですね。
この季節は不思議と気持ちが滅入りますね。
この雨の中でも溌剌(はつらつ)と登校している子どもたちと出会うとうれしくなってしまいます。
6月はいじめが増えるこの時期、子どもたちの様子に目を向けていただきたいと思います。
5月30日付で、埼玉県桶川市は、いじめの第三者委員会の報告書をネットに公表しました。
2019から21年度に通学していた元男子生徒が
いじめが原因で不登校になったという、いじめ重大事態の報告書です。
毎日新聞は、「教諭が生徒の吃音嘲笑、いじめ発生の一因に 埼玉の市立中 第三者委」として
報道しています。
内容を簡略化して引用いたします。
--------
元生徒は在学中に複数の同級生から少なくとも5件のいじめを受けていた。
体育の授業中に「掛け声が変だ」とからかわれる
歌の練習中に「歌い方が違う」と指摘される
シャープペンシルで何度も足を刺されるなどしていた。
また、1、2年生の時に国語を担当していた教諭が授業中に
「吃音やそれに伴う随伴行動をまねたり、
執拗(しつよう)に元生徒を指名したり、体に触れたりするなどの言動を
生徒たちの前で行っていた」ことが、いじめ発生の一因になったと非難した。
市教委内部の連携不足も指摘した。
元生徒の母親は、いじめや教諭の不適切な言動について20年11月に市教委学務課に相談。
ところが、情報は十分に共有されず、「(市教委全体として)いじめの認知が遅れた」という。
その原因について、人事や教職員への指導を担当する学務課と、
いじめ対応などの生徒指導を担当する学校支援課が「縦割り」の関係にあり、
両課とも「共同して問題解決に当たるという視点が十分ではなかった」ためと分析。
学校支援課が調査に動いたのは21年春以降で、
市教委は23年8月にようやく、この事案をいじめ防止対策推進法が定める「重大事態」に認定した。
報告書は「事案発覚当初から課の枠を超え、対応すべきだった」としている。
---------
この報告書では、市教委の縦割り行政が指摘されておりますが、
最大の問題は、学校の対応です。
市教委に相談しても、学校がいじめを解決できなかったことが問題なのです。
この記事からは読み取れませんが、「いじめを解決できなかった」というよりは、
「いじめを積極的に解決しようとしなかった」のではないかとも考えられます。
教師がいじめの原因を作り、しかも、いじめに加担までしていた、
これではいじめの首謀者が「教員」だったというようにしか見えません。
教員がいじめに関わっている場合、学校は、その教員を護るべく行動する傾向が認められます。
私たちの経験では、学校に相談してもいじめが解決しない場合に、
学校を直接管理している市町村の教育委員会に相談を持ち込めば、
8割、9割は、いじめを解決していただけるものです。
相談すれば、すぐに学校に連絡が行きます。
ある教育委員会では、その日のうちに指導主事が学校を訪問して対応いただいたところもありました。
しかし、この学校では、市教委の連絡を受けても、いじめ解決に力を注がなかったと思われます。
市教委等に相談してもいじめ解決に向けて学校が動かない場合、
保護者としては、
市教委の上位組織である都道府県教育委員会に相談してみることをおすすめします。
加えて、文部科学省に直接相談することも良いと思います。
ただ、県教委に電話すると、「うちは指導するところではありません」と断られることもあります。
その場合、保護者としては「電話してもらえるだけでも結構ですから、お願いします」と
粘ってみてください。
県教委から電話を受けて、それでもいじめに対応しない市教委はほとんどありません。
もし、それでも対応していただけない場合は、
地元の市議会議員さんの協力を仰ぎましょう。
ここまですれば、解決しないいじめはほとんどありません。
もっとも、私たちの相談の経験上は、ここまでしても解決してくれない学校もわずかですがありました。
私たちも最初は、途方にくれてしまったものですが
最後はマスコミ、報道機関に協力を仰いでみることで解決することができました。
テレビ局や新聞社の社会部、あるいは読者相談窓口に連絡する。
それでだめなら、記者会見です。
県庁等にある記者クラブに連絡すれば、私たち単なる保護者でも記者会見することができます。
このような対応方法をとりながら、いじめを解決してまいりました。
「私たちは解決してきた」と述べましたが、現実にいじめを解決したのは学校です。
私たちの行動は、結局、学校に、いじめを解決する決意をしてもらう行動です。
学校がいじめを解決しようすれば、解決できないいじめはありません。
ただ、子どもたちの傷ついた心、そのものを直接に解決することは困難です。
心の傷が癒えるまでに長い時間が必要なこともあります。
ですから、早期発見、早期解決することで、心の傷を少しでも浅くしてあげることが
大人の役割だと思うのです。
市教委に相談してもいじめが解決しない場合の対処方法について述べてみました。
6月は、いじめが多くなりがちです。
少しでも、気になることをみつけましたら、どうぞ早めにご相談ください。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
井澤一明ブログ: http://ameblo.jp/kzizawa/
Facebook: http://www.facebook.com/kz.izawa
X(Twitter): @kzizawa
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一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
いじめ相談窓口 03-5544-8989
メールアドレス kodomo@mamoro.org
ホームページ http://mamoro.org/
ブログ http://blog.mamoro.org/
掲示板 子供用 http://mamoro.org/kodomo/
掲示板 保護者用 http://mamoro.org/otona/
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■□ 市教委に相談しても解決しない場合の対処方法 □■
沖縄はすでに梅雨明けしましたが、全国的には梅雨に入りました。
雨の季節ですね。
この季節は不思議と気持ちが滅入りますね。
この雨の中でも溌剌(はつらつ)と登校している子どもたちと出会うとうれしくなってしまいます。
6月はいじめが増えるこの時期、子どもたちの様子に目を向けていただきたいと思います。
5月30日付で、埼玉県桶川市は、いじめの第三者委員会の報告書をネットに公表しました。
2019から21年度に通学していた元男子生徒が
いじめが原因で不登校になったという、いじめ重大事態の報告書です。
毎日新聞は、「教諭が生徒の吃音嘲笑、いじめ発生の一因に 埼玉の市立中 第三者委」として
報道しています。
内容を簡略化して引用いたします。
--------
元生徒は在学中に複数の同級生から少なくとも5件のいじめを受けていた。
体育の授業中に「掛け声が変だ」とからかわれる
歌の練習中に「歌い方が違う」と指摘される
シャープペンシルで何度も足を刺されるなどしていた。
また、1、2年生の時に国語を担当していた教諭が授業中に
「吃音やそれに伴う随伴行動をまねたり、
執拗(しつよう)に元生徒を指名したり、体に触れたりするなどの言動を
生徒たちの前で行っていた」ことが、いじめ発生の一因になったと非難した。
市教委内部の連携不足も指摘した。
元生徒の母親は、いじめや教諭の不適切な言動について20年11月に市教委学務課に相談。
ところが、情報は十分に共有されず、「(市教委全体として)いじめの認知が遅れた」という。
その原因について、人事や教職員への指導を担当する学務課と、
いじめ対応などの生徒指導を担当する学校支援課が「縦割り」の関係にあり、
両課とも「共同して問題解決に当たるという視点が十分ではなかった」ためと分析。
学校支援課が調査に動いたのは21年春以降で、
市教委は23年8月にようやく、この事案をいじめ防止対策推進法が定める「重大事態」に認定した。
報告書は「事案発覚当初から課の枠を超え、対応すべきだった」としている。
---------
この報告書では、市教委の縦割り行政が指摘されておりますが、
最大の問題は、学校の対応です。
市教委に相談しても、学校がいじめを解決できなかったことが問題なのです。
この記事からは読み取れませんが、「いじめを解決できなかった」というよりは、
「いじめを積極的に解決しようとしなかった」のではないかとも考えられます。
教師がいじめの原因を作り、しかも、いじめに加担までしていた、
これではいじめの首謀者が「教員」だったというようにしか見えません。
教員がいじめに関わっている場合、学校は、その教員を護るべく行動する傾向が認められます。
私たちの経験では、学校に相談してもいじめが解決しない場合に、
学校を直接管理している市町村の教育委員会に相談を持ち込めば、
8割、9割は、いじめを解決していただけるものです。
相談すれば、すぐに学校に連絡が行きます。
ある教育委員会では、その日のうちに指導主事が学校を訪問して対応いただいたところもありました。
しかし、この学校では、市教委の連絡を受けても、いじめ解決に力を注がなかったと思われます。
市教委等に相談してもいじめ解決に向けて学校が動かない場合、
保護者としては、
市教委の上位組織である都道府県教育委員会に相談してみることをおすすめします。
加えて、文部科学省に直接相談することも良いと思います。
ただ、県教委に電話すると、「うちは指導するところではありません」と断られることもあります。
その場合、保護者としては「電話してもらえるだけでも結構ですから、お願いします」と
粘ってみてください。
県教委から電話を受けて、それでもいじめに対応しない市教委はほとんどありません。
もし、それでも対応していただけない場合は、
地元の市議会議員さんの協力を仰ぎましょう。
ここまですれば、解決しないいじめはほとんどありません。
もっとも、私たちの相談の経験上は、ここまでしても解決してくれない学校もわずかですがありました。
私たちも最初は、途方にくれてしまったものですが
最後はマスコミ、報道機関に協力を仰いでみることで解決することができました。
テレビ局や新聞社の社会部、あるいは読者相談窓口に連絡する。
それでだめなら、記者会見です。
県庁等にある記者クラブに連絡すれば、私たち単なる保護者でも記者会見することができます。
このような対応方法をとりながら、いじめを解決してまいりました。
「私たちは解決してきた」と述べましたが、現実にいじめを解決したのは学校です。
私たちの行動は、結局、学校に、いじめを解決する決意をしてもらう行動です。
学校がいじめを解決しようすれば、解決できないいじめはありません。
ただ、子どもたちの傷ついた心、そのものを直接に解決することは困難です。
心の傷が癒えるまでに長い時間が必要なこともあります。
ですから、早期発見、早期解決することで、心の傷を少しでも浅くしてあげることが
大人の役割だと思うのです。
市教委に相談してもいじめが解決しない場合の対処方法について述べてみました。
6月は、いじめが多くなりがちです。
少しでも、気になることをみつけましたら、どうぞ早めにご相談ください。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
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