M先生から中村保夫先生が1月6日にお亡くなりになったことが伝えられた。
1968年春に大学4年生になった時、岩石講座の助手は新しく中村保夫、清水孚道のお二人が赴任された。前年迄は、坂野昇平、久城育夫のお二人で3年時の岩石学実験を教わった。1969年にApollo月面着陸が行われ、教授だった久野先生がテレビに出演されたが8月6日に亡くなった。久城先生が主任研究者として月の石の研究を進められたが、当時導入されたXMA(今ではEPMA)の補正計算法は中村保夫先生が独自に補正係数を決めて使えるようにされた。月の石の分析が一段落した1970年後半からは学生にもXMAの使用が許可されて、担当の小嶋美津子先生の指導の元、サヌカイトの斜方輝石の分析をしてCrが高いのに驚いた記憶がある。
1971年に金沢に赴任して以降は中村先生との接点はなかったのだが、悠々とご自分のペースのお姿が記憶に残る。1973年のCpxのSector zoningの成因論の論文(American Mineralogist)は強烈だった。ご冥福をお祈りいたします。