少し生臭い話になりますが、自民党の総裁選挙、9人も立候補して、これから日本の将来を担う人達だと思います。国民が直接選ぶ訳ではないので、高みに見学といった状況です。この候補者は、それぞれの個性がありますね。それで、指導者の素養、誰がこれからの日本をリードしていくかを考えてみました。
指導者とリーダー
リーダーと指導者とは、よく同じように扱われます。リーダーは、集団を引っ張て行く役目を持っています。リーダーは、理念を持ち、正しい方向に、迷える子羊(人々)を導く。その面では、指導者も同じ。問題は、リーダーが持つ理念です。それが正しければ、問題がないのですが。その理念が間違っていたとすると、その集団は不幸です。指導者も、確かに理念は持っています。しかし、その理念が正しいかどうかを検証する能力を備えている。さらに、人の話に耳を傾ける姿勢も大事です。そうでないと裸の王様になって行きます。でも、人の話を聞いて、それを検証する能力が必要です。例えば、反対意見があるとします。その場合、反対する人を納得させるだけの能力が必要です。リーダーもコミュニュケーション能力や問題解決能力、意思決定能力を持たないと優秀なリーダーとはなりません。指導者とリーダーの違いは、迷える人々を納得させて、正しい方向性を示し、実行出来る能力があるかにかかっています。
資質と素養
指導者になるには、生まれつきの性質や才能。それを指導者の資質といいます。人を引きつけるような人柄。確かに、資質も必要でしょう。持って生まれた運命も影響するかも知れませんね。しかし、それだけでは、立派な指導者にはなれません。積み重ねた知識と志が必要です。嗜みや心得も。それを、指導者の素養と言います。
指導者
指導者は、確固たる理念を構築するだけではリーダーと変わらないです。それを指導者の素養ですね。もうひとつ必要な能力がいります。それは、人を動かす力。極端に言うと社会を動かす力です。これを指導者の資質と言います。能力があっても一人では、社会は動きません。能力のある人を見出すのも、指導者としての大切な役目です。それを指導者の洞察力と言います。目の上のたんこぶを排除するのではなく、そのような人をもたくみに使える能力が必要です。今回の自民党総裁選で、そのような人がいるか。見極めたいと思います。