世の中には、色々とお誘いがありますね。それも、魅力的な話が多くて。ついつい誘惑に乗ってしまいます。その魅力的な話によって心が揺れ動く。場合によっては理性を見失うこともあります。後で後悔してりしますね。

魅惑とは

 魅惑を英語に直すと「Fascination」となり、音楽界では「魅惑のワルツ」として知られています。この曲は、1904年にパリのカフェのオーケストラ用にイタリアの作曲家フェルモ・ダンティ・マルケッティが作曲した曲ですが、1957年に公開されてゲイリー・クーパーとオードリー・ヘプバーンの主演のアメリカコメディー映画『昼下りの情事』で主題歌に採用され、ジェーン・モーガンが歌って、リバイバルヒットさせた。

 

 

 アメリカでは、第二次世界大戦が終わり、男女の恋愛をテーマにしたルーマー・ゴッデンの1945年の小説「A Fugue in Time」が発表され、その原作を元に1948年にデヴィッド・ニーヴン、テレサ・ライト、エヴリン・キーズ主演のロマンティックドラマ映画『Enchantment』が放映された。

 

 

 引き続いて、これも魅惑に関係がある1947年のジェームズ・ミッチナーの小説『Tales of the South Pacific』が発表され、太平洋戦争さなか、対日作戦に協力するフランス出身の農園主エミール・デ・ベックと、島の海軍の看護婦ネリー・フォーブッシュ、ジョセフと島の土産物屋メリーの娘リアットとの恋を描くミュージカルが、1949年にブロードウェイで『南太平洋』が初公演された。それに伴って映画でも、1958年にミッツィー・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ、ジョン・カー主演で上映されている。この時のメイン音楽が「Some Enchanted Evening(魅惑の宵)」です。

 

 

 魅惑は小説や映画や音楽で使われて、男女の恋愛感情によく使われる言葉です。この表現は、視覚的な美しさや性的な感覚で使われたりします。心理的な描写をテーマにしています。実際は、人の心を迷わし、ひきつけ、理性を失わせる。信頼できる人や魅力的な人に心をひきつけられ、心の葛藤の末、引きずり込まれて、その人の言いなりになる。そのような魔法を持った言葉ですね。

魅せると誘惑

 コミュニケーションを取る上で、他人の注意を引き、感動や興奮を引き起こすことを「魅せる」と言い、自分の能力や魅力を見せて、価値観を植え付けたいと言う姿勢。SNSにおける自己表現を行う手段として使われる。友達同士のコミュニケーションでは、そのような手口は使わなくても、信頼と信用でお付き合いできます。でも、SNSではこの手口はよくあることで、相手の気持ちが見えないですからね。綺麗な言葉を並べて、信用させようとします。企業のコマーシャルと同じですね。そして、如何にも魅力的に見せようとします。それだけで済めば良いのですが、たちの悪い人は信用させて、詐欺が目的で人の心をもてあそび、「誘惑」してきます。SNSって一対一でしょ。だから、周りの人と相談することもないし。いい話だと思い込んでしまうと。相手の誘惑のままになってしまいます。最後に佐賀県警の「SNS等を利用した詐欺事件の被害防止について」についてのYouTubeを紹介します。