誰もがこれをしたい、あれをしたいと「望み」を持っています。その欲望を満たすために、行動を起こします。その欲望が大きくなるほど、「野望」に変わっていく。その野望が目に見えてわかるようになると「あの人は、野心がある」と評価される。そして、人は警戒心を持つようになる。

望みと野望

 個人的な望みであれば、努力すれば達成出来ますが、身分不相応な望みであれば、普通は諦めます。それを強引に実現しようとすると野望に変化します。新しいことに取り組もうとする姿勢はいいのですが、それを実行に移すまでに周到な準備が必要で、秘かに心に抱いて置かなければなりません。強引な野望を描くと、自分自身では実行出来ないので、人を頼りにすることになります。それを周りの人は野心とみなし、独りよがりな行動についていかなくなります。周りのことが見えなくなり、一人相撲をとることになります。よく、思いつきでやられる人がいますが、強い望みをもつが故に周りの人を説得させるデータや大気名文を持たなければなりません。それと、計画性が必要です。

野望と協調

 一人相撲を取らないためには、人との協調が必要です。それが自分が描いている野望とは少し違っていても。先ずは、人の意見を聞き、自分が描いている「望み」を改善する。そして、自分だけの考えを理解してもらうように、相手と協調して。望みが野望に変わる前に。多少、時間が掛かってもいいではないですか。最終的な「望み」が達成されるなら。人生において寄り道も必要です。「あの人は野心家だ」とレッテルを貼られるよりは。

野心と独裁

 「心の底で野心を持って、リーダーに成っていく人」結構います。自分は正しいと勘違いして、野心を成し遂げようとチームでの運営をする。さらに、周りがYESマンだとタチが悪い。周りに別の意見を持っている人との交流も必要です。聞く姿勢がなければならない。そうでないと、どこかの国の大統領みたいに独裁者になってしまう。

信頼と融和

 野心を持つこと自体は、別に問題ではない。この心は向上心に繋がるから。でも、野心を追行していく上で、周りの人との信頼関係ができていないと、人は相手にしない。厳しさや激しさを感じさせる野心であっても、穏やかに感じられる状態にする工夫が必要で、対立する物と物との間に違和感がなくなり、気持ちがなじんでうちとける状態にしなければならない。誰もが納得できる制度や運営が必要です。野心のある人は、「融和」を心がけねばなりません。