リーダーシップ理論にPM理論というものがある。
Pはパフォーマンス(目的達成機能)、Mはメンテナンス(集団維持機能)。
つまり、リーダーは目的達成するために、業務管理、課題解決を的確に実施し、部下を指導しながら組織のパフ
ォーマンスを最大化するということと、人に対するアプローチ、人間関係のメンテナンスを行い、気持ちよく働いて
もらえるようチーム環境に配慮するという、二つの要素が重要であるということ。
この二つを状況によって使い分けていくことがリーダーには求められる。
そして、このPとMで、コミュニケーションスタイルをがらっと変える必要性について述べておきたい。
Pの目的達成においては、論理性、効率性が求めらる世界。コミュニケーションの仕方は
PREP法に代表されるようにコンパクトに分かりやすく伝えていくかが大切。
結論(point)→理由(reason)→例(example)→結論(point)の順で説明し、議論する。
しかし、M(集団維持機能)の人間関係のメンテナンスをはそうはいかない。
ここは感情が絡んでくる部分。理屈で解決策を提示しても問題解消には至らないケースが多い。
やる気のない部下に対して、求められる役割を説明し、具体的な指針とスケジュール、最終的な期待値を
理屈で説いてもなかなか思うように効果が出ないであろう。
そういった部下に対しては、なぜやる気が現状ないか、過去にどういった出来事があったか、
悩みを打ち明けさせ、そこに至ったストーリーを話させていくことが重要になってくる。
そこには一見聞いても無駄のような愚痴もあるだろう、それにも耳を傾けながら相手の本音を引き出し、
問題の本質的な部分を探る。そして、一緒になって将来の取るべき行動を考えていくスタンスが必要なのでは
なかろうか。
部下がやる気がない背景にはいろんな物語が背後に潜んでいる。
それは、ちょっとした質問や普段の行動を見て分かるものではない。相手の話をじっくり聞き出すことが大切。
業務課題を解決するアプローチよりよりも複雑で時間がかかる。
でも、このMをフォロー度合いが組織の成否を大きく左右する。
PとMで頭を切り替えながらコミュニケーションスタイルを変えていくことが重要になってくる。