体調不良で早退を繰り返す彼。


そのたびに「自宅に戻る」という言葉に怯えていた私。


以前だったら、自宅じゃなく家にいてくれて、私が帰ったら彼の姿があったはずの家は、真っ暗なままになってしまった。


常に待っているばかりの私にとって、家に帰ると彼がいることが何よりの癒しであり、幸せだった。


今週に入り、体調不良のため彼と顔を合わせるのは、ほんの数時間、職場で。。


そして早退する日は、そそくさと荷物をまとめ事務所を急ぎ足で出て行く。


以前は、連絡をくれていたが、その連絡も段々と途絶え、気づけばいつも私から連絡をして


「なんで連絡くれなかったの・・・」


「今しようと思っていた」


「もうバス乗るから・・・一旦切るね。」


男が逃げようとしてる、カップルのありきたりな会話が毎日だった。


いつも彼から電話がくるはずったけど、電話は来ず、勤怠連絡というタイトルのメールが、私を含め数名の社員宛てで一斉送信されてきた。


たまらず、電話をしてしまった・・・。


また同じ言葉が繰り返される。。


「なんで電話くれなかったの・・・」

「バス停についたらしようと思っていた」

「もうバス乗るから・・・一旦切るね。」


そして彼は、病院に行き、やっぱり電話が来ることはなく、同じく「勤怠連絡」というタイトルのメールがまた、社員全員に送信されてきた。


診察が終わり、家に帰ってる最中とのことだった。


また後ほど、連絡します。との業務報告だった。


慌てて電話をしたけど、電源は切られていた。


もう一つの彼自身の携帯に電話をしたけど、コールだけ鳴り響いて留守電になった。



その数時間後、また同じく業務報告だけが届いた。


もう何時間と、仕事が手につかない、頭も働かない・・・。



私は昨日彼に、目の前から消えて欲しいと伝えた。


彼からすれば、言われたとおりに従っただけ。ってことになるのだろう。


彼にとって、この言葉は万々歳だったのかな・・・。


支えになりたいと思いつつも、そんなことを感じさせることは一切言動としてあらわすことができなかった。


私が惨めな気持ちになるのは、私自身の言動だった。




そして、きっと、彼から連絡が来ることは2度とないだろう。




一切の連絡を絶てば、少しは救われるのかな・・・って思ったけど、どうなんだろう・・・。


今、物凄く苦しい・・。この現状は正解に向かうのかな。。。






この6年5ヶ月の歳月、音を立てて崩れていくのは本当に早かった。


わずか半年で全て泡のように消えてなくっていく。


崩壊とは、そういうものなのだろう・・・。



人の気持ちは、怖いくらいに変わってしまうものなんだとまざまざと感じさせられた人生だった。


様々なものを切り捨て、彼に注いだ6年5ヶ月。


いつかは終わりがやってくると頭ではわかっていても、想像のつかない毎日だった。


心のどこかで、「彼だけは違う・・」って、根拠のないことをずっと思ってしまっていたんだろう。



一気に引き戻された現実。


別れを受け入れざるを得なくなってしまった現状。


なんだかんだいっても、心がはち切れそうに苦しい毎日。



でも、今ここで決断したことを覆してしまったら、もう二度と暗闇のどん底から抜け出せなくなる気がする。


彼は決断をして、少しずつ動き出している。


彼の言動は、私を遠ざけようとしていることも、本当はわかっている。


私は、この半年間、それを認めようとしなかっただけ。



彼だけが動き出して、私が動かないことは・・・もういい加減やめにしよう。


お互い、見ている方向がもう違う。


少なくとも、彼の目先には私の姿はもう写っていない。


いい加減、現実を認めなきゃ・・・。



これからはひとりで生きていかねばならない。


この苦しみを乗り越えることができたら、きっと違う自分になれるはず、今はだたそれだけを信じて強くならないと。





彼との良い思いでも、悪い思い出も、何より一番、彼自身のことも全て忘れたい。


嬉しかったことも、傷ついたことも全部忘れたい。


そうすれば、もう怯えることも傷つくことも無い気がする。




踏み出す勇気をもって、行動にうつしたら少しは救われるのかな・・・



毎日毎日、彼との関係を考えてしまう。。


考えれば考えるほど、「別れ」という選択肢しかないことと、この現状が覆ることがないと感じてしまう。


一緒にいるとき、楽しいことを共有しても、あっという間にやってくる別れの時間。


時間が進むにつれ、心の闇が深く私を覆い尽くしていく。


どんなに納得がいかなくても、諦めることしかできないこの現状。


本音を言えないこの現状。


何一つとして、今の彼に期待をすることが許されないこの現状・・・


心が満たされない毎日。。


一体何のために一緒にいるんだろう・・。



本当は・・・


彼の隣にいる人は私ではなく


私の隣にいる人は彼ではない。



2013年、今年の夏はきっと一生忘れることができない苦しい夏となるのだろう。


思えば、年が明けてからというもの、私の生活の基軸が少しずつ変わっていった。


12月の繁忙期、とっても忙しかったけど、とっても充実した毎日だった。


日々仕事に追われ、何か特別なことをしたわけではなかったけど、みんなが同じ方向を向いてしんどくても精一杯前向きに仕事をして・・・。


毎日、夜になると私と彼と、もうひとりの部下と外で晩御飯を食べ、てそして明け方まで仕事をする。


その繰り返しだったけど、そのひと時がいい息抜きになって楽しかった。


そして毎日彼は隣にいてくれた。


予算も達成して、12月30日はみんなで喜んで年を締めくくった。



そして年が明け、彼は信頼している部下に、退職することを告げた。


会社を分社化して、次のステップに進むために頑張ろう。と。


それを聞いた私含め4人は、本当にそれを実現させたいと思った。


だけど、現実はそうも簡単にいくわけもなく、会社の経営状態が崩れるスピードはものすごく早かった。



そして2月に入り、彼に嫁の妊娠を打ち明けられ、ずっと隣にいてくれた彼は毎朝一度帰宅するようになった。


4月になって、本格的に会社が倒産目前となった。


5月に、どこぞの企業に会社を売却する話が浮上して、着々と話が進んでいった。


6月、会社売却が決定し、代表変更と共に経営方針も全て変わることとなった。


そして7月・・・


とうとう彼の子供が産まれ、毎朝帰宅していた彼は毎晩帰宅するようになった。



毎朝起きると、目の前にいたはずの彼がいなくなって、約半年が経過しようとしてる。


今日の夜はずっと一緒にいれくれるんだ~って思えることがなくなって1ヶ月が経とうとしてる。


まだ一ヶ月だったんだ・・・思えるほど、私にとっては長い時間だった。


もう何年も経過したんじゃないかって思えるほど長い時間・・・。



この苦しい夏はまだ続く。。


何より、彼といる限りこの苦しみは覆ることはないし、結局は永遠に続く苦しみなんだ・・・。

自分を救ってあげられるのも自分。


たった一つの決断で、もしかしたらこの苦しみから解放されるのかもしれない。


「もう連絡とることをやめよう」


「会うこともやめよう」


この二言で、終止符が打てる。


本当は打たないといけない。



この現状が覆らない今、この気持ちはずっと続く。


ずっと苦しむ。


彼と一緒にいても、いなくてもこの気持ちは不変なのかもしれない。


だったら、抜け出そう。


時間が解決してきた人も見てきたじゃない。


離れたことによって、平穏な生活が取り戻せるかもしれないじゃない。


自分が動き出さない限り、何も変わることはない。



そう言い聞かせて、あと少しで半年が経過しようとしてる・・・。


いったいいつまでこんなこと続けるつもりなんだろう・・・。




自分の気持ちに打ち勝つも負けるも自分次第なのに。。







毎日襲ってくる、言いようのない虚無感。


原因はわかっている。


彼に対する自分の気持ち、そして断ち切ることのできない意思の弱さ。


全ては自分の言動が、自身の首をしめている。



22時過ぎに彼が来て、耐え難いこの現状の不満をぶちまけて、でも、一番の不満は口に出すことができなくて、何を話しても彼と私の気持ちは合い交わることがなく、ずっと平行線のまま・・。


話せば話すほど、残された選択肢は一つしかないんだ・・・と身にしみて感じて脱力感しか残らない。



珍しく睡魔が襲ってきて、少し転寝をした。


寝ていても意識はあって、時折目を覚ましては彼が隣にいるのか確認をしてる自分がいた。


何度か目を開けると、隣で横になっていた彼は既に起き上がって足元にいた。


ああ・・・もう帰宅するんだ・・・・


と、朦朧とした意識の中思った。


このまま寝てしまい、朝になっていればいいと思ってまた眠りについたが、きっと数分で目が覚めてしまったんだと思う。


起き上がると、彼の姿はなかった。


時計を見ると0時33分だった。



ここ数日は睡眠薬がなくても睡眠が取れるようになっていて、少しずつ精神状態落ち着いてきたかな・・・?と思っていた矢先だったのに。


また振り出しに戻る・・・。情けない限りだ。


やっぱり、睡眠薬に頼らないと寝れない日々が続きそうだ。。




ほぼほぼ毎日彼に離婚してくれ!!ってメールするなら離婚すればいいのに・・・。


あなたとやっていくのはもう無理です、限界です、離婚しましょうっていって離婚届だって持っているなら、何故提出しないの?


本当はそんな気サラサラないんだよね。


彼は絶対に戻って来るって自信があるから、そんなこと言えるんだよね。


毎日言ったって、毎日彼は帰宅してるもん・・・。


私が彼に同じことを言ったら、即終了・・・。


そんなことを言える奥さん、本当に羨ましいよ・・・。



本当に離婚をしたいなら、離婚をして私に彼をください。


貴方より確実に彼を幸せにする自信がありますから。


なんて思ってみたり・・・。



そしたら、別れの選択肢なんてなかったのにな・・・。