このゴタゴタがあった数日の間で、何度か彼に私の気持ちを問われた。
「h-oは、俺のことをどう思ってるの?」
「この期に及んでこんなこと聞くのもなんだけど・・・俺に対して好きという感気持ちはまだあるの?」
「会話の中でポツリポツリとh-oの感情を聞くことはあるけど、俺に対する気持ちって聞けていないな。って思ってるんだよね。」
昨日、彼の嫁の話になった。
先々週あたりから(正確に言えば8月あたりから徐々に・・・)、彼の嫁がひどい状態になっていて、先週水曜日に帰宅すると言われたあの日。
彼の口から色んなことを打ち明けられたこと以外に、嫁との状況や落としどころがどうなったかなどの詳細も聞かされていた。
落としどころとしては、結局いつものごとく「離婚も別居も絶対にしたくない!!」という嫁の意思を尊重した形になった。
彼から聞いた、その当日の嫁の状態を聞けば、というか、嫁の性格上、彼は嫁と離婚ができない人だ。
その日も、離婚を決断しかけている彼のことをなんとしても引き止めたくて、半狂乱になって泣きわめき叫び散らし、2階で寝ていた息子が驚いて起きてくるような状態にまでなってしまったらしい。まさに修羅場だったのではないかと想定できる。
嫁の状態があまりにひどく、夫婦間でどうすることもできず、すぐ近くに住んでいる義母の家で話し合いを行ったと彼は言っていた。
義母の家にいったのか、そこが真実がどうかまではわからないけれど、その翌日から明らかに嫁の状態が落ち着いているだろうということは私にもわかる。
そんな話を聞いていたし、前々から嫁に対して感じていたことは、形はどうあれ彼に自分の感情を素直にぶつける人ができる人なんだなあ。とは思っていた。
半狂乱になった話は今回初めて聞いた話ではないことも相まって・・。
だから昨日彼に、
「貴方の嫁って、自分の感情をすごく表に出すことが出来る人だし、半狂乱になるなんて本当に元気な人だな・・・すごいな・・って思う。」
「貴方にすごく期待してるんだろうね。(いつものように彼から離婚はしないって言ってくれるはず、私のそばからは離れないはず、最後は自分に振り向いてくれるはず。)」
と言った。
なんか嫌味にも聞こえる言い方だけど、嫁に比べて私はというと、今でこそ半狂乱になるような気力がまったくない。
以前は私も、半狂乱になってしまうこともあった。
だけど今は、彼に気持ちがないこともわかりきっていて、不倫という関係値のせいか、それとも心惹かれた人が現れたことが起因しているかもしれないが、もう二度と彼の気持ちを取り戻すことはできないと、半ば諦めている感情があるからから、ここまで心打ち砕かれることを言われても半狂乱になるような元気がなくなっている。
だから率直に、すごい元気な人だな。。。って思った。
そんな話をした後彼が、
「それについても一つ疑問に思うことがあるんだ。俺が事実を打ち明けてもh-oは冷静に聞いているじゃない。でも、以前のh-oだって結構感情的になる人だったと思うんだ。」
「だから、俺に対して気持ちはなくなったんじゃないかとも思うし、そう思う反面、我々も歳を重ねたから丸くなったっていうのものあるのかな。。とも思うんだよね。」
「いずれにしても、h-oのちゃんとした俺に対する気持ちっていつも聞けてない気がするんだ。」
彼の口から様々な真実を打ち明けられて、こんなにまで深く傷ついたりしてるにも関わらず、どこか冷静な自分がいることに、本当に自分でも驚いている。
その感情は、彼に対して気持ちがあるのか無いのかがイマイチわからない。
だけどやっぱり、心惹かれた相手が存在していたことに対して、深く傷つき食事が喉を通らなくなってみたり、今になって悶々とその事実を考えてしまったり、よくない想像ばかりが脳裏をよぎってみたり、サレ女になってしまった原因をなんとか払拭しようとしてみたり、別れとは真逆なことをして、彼と未だに離れることができていないことこそが、彼に対しての気持ちが残っているってことなんだろうな。とは思う。
だけど絶対に超えない、というか超えたくない一線が自分の中で存在している。
それが正に、彼に問われる「私の彼に対する気持ち」を彼に告げてしまうこと。
気持ちが残っているということを彼に告げることを、いつも有耶無耶にして回答していない。
それはせめてもの、意地なのかもしれない。
心のどこかでは、自分の気持ちを彼にちゃんと伝えてみたいという思いはあるものの、自分に対して思いを持っていない彼に片思いの感情を自ら伝えてしまうことに対して、虚しい、悔しい、切ない、そんな気持ちを隠したくて回答しない。という選択肢になる。
もしかしたら、その選択肢が別れを助長してることなんじゃないかとも思っている。
だけど、自分の本当の気持ちを彼に伝えるという選択肢は今の私にはない。