「メンタルヘルス・ラインによるケア」のポイントはコミュニケーションです。
コミュニケーションの取り方は、部下の状態に応じて柔軟に変えていく必要があります。
まだ業務に精通していない部下の場合は、介入の度合いを上げ、報告もこまめに求める必要があります。
一方、一人前レベルの部下であれば、ポイントだけ押さえれば宜しい。
しかし、部下の裁量に任せることと、無関心とは全く異なります。
ここも案外勘違いされがち。
理屈の上では分かっていても、実際の行動が伴っていないケースが少なくありません。
メンタルヘルスとの関係でいうと、「無関心」というのは結構ききます。

たとえば、既に話したにもかかわらず、上司が全くそのことを覚えていないと、がっかりします。
もちろん部下も、上司が自分だけを相手にしているわけではないことは分かっていますから、そういうことがあっても仕方ないという割り切りもします。
しかし、そのようなことが頻繁に起こると、部下は、上司に無視されている、関心を持たれていないと感じます。
そうしたことの積み重ねが、抑うつ状態につながっていくのです。
そういう点では、「レコーディング」というのは大事です。
別に、ボイスレコーダーで会話を録音するということではありません。
そんなことをしても、聞き返すことなど、まずないでしょう。
部下が言っていたことのポイントを書き留めておくということです。
そして部下を話をするときに、そのことに触れるのです。
こうしたことの積み重ねが、部下の信頼感、安心感につながっていくのです。
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