メンタルヘルスに対応する経営者、人事マンの心得(3) | 人材活用ノウハウBOOK〜人事コンサルタント、社会保険労務士の知恵袋

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みなさま、こんにちは。今日もお越しいただきありがとうございます。

メンタルヘルスの問題について、経営者、管理者はある程度の知見を得ておくべきです。しかし、分かったような気になってはなりません。

この問題、まったくの無理解というのは危険です。

ただし注意が必要です。

以前、ある研修会で講師の方がこんな話をしていました。

「管理職研修でうつ病の説明をしたら、研修後職場に戻って部下を診断し始めた」

知識を少し聞きかじっただけで専門家になったような気分になってしまうのですね。

こういうこと、少なくありません。

これがたとえば、科学技術に関する話だったら、そういうことはあまりないのですが、人に関することだと、様相がかわってきます。

特に管理職クラスの人たちだと、これまで多くの部下に接してきてますから、人に関することは自信があるのですね。

あるいは、レクチャーを聞いて、思い当たる節があったりしたのでしょう。

しかし、これはとても危険です。

メンタルヘルスについては、「一定の知見は自分でも持つが、判断は専門家に任せる」というスタンスで臨むべきです。

(ただし、休職、復職などの人事上のことはあくまでも経営者、人事責任者が判断する必要があります)。

メンタルヘルスはとても難しく、微妙な問題です。

素人が迂闊な判断をしてしまったり、それに基づいて対応をするのは危険です。

場合によっては人権問題、訴訟問題に発展しかねません。

しかし、専門家に丸投げというわけにはいきません。

会社がどう対応するかは、会社にしか決められませんから。

したがって、経営者、人事責任者・担当者は、メンタルヘルスへの対応体制の整備、社内研修といったことに取り組む必要があるのです。

今日はこれぐらいで。
またのお越しを。

話変わって…

仕事で有明の方に行ってきました。
ゆりかもめから見える海が陽光にきらめいて目に鮮やかでしたね。
思わず乗り過ごしそうに。
今度、カメラかついで仕事抜きでこのあたりをぶらついてみようかと。


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