ウチで販売しているMR150用のハイカム、福岡ミニバイク会のイケピーさんの車両に装着!
遠方の方は、なかなかウチまで持ち込んで交換も大変だと思いますので、交換方法を紹介しておきます。
ついでに通常整備でもあるタペット調整の方法も
まず、シート、タンク、カウルを外します。シートカウルを加工したりすればタンクのみ外せますね。
プラグも外しておいた方がやりやすいです。
ヘッドのボルト2本を外してヘッドカバーを開封
あら簡単。カムが見えました。
エンジンの横のデカいマイナスのフタを2か所空けます。
19mmのソケットでクランクを回します。反時計回りです。
エンジンの中を触る工具は、作業前に綺麗にしておきましょう。ソケットの中にゴミが溜まってないかチェック!
上の小さいのぞき窓に、2本線が来た所が上死点です。
この時、ヘッド側はこうなっているハズ
ボルトの所にある線がヘッドと並行です。
カムスプロケットの「A」みたいなマークが下側にに来ている場合は、もう一回転させて、マークを上側に。ここが圧縮上死点です。
クランク2回転でカムは1回転します。
タペット調整のみの場合は、この状態で調整できます。
カムスプロケットのボルト2本緩めます。スプロケごと針金なんかで吊っておくと便利ですね。
ボルトを落とさないように注意。マグネットの棒は持っておいた方が良いです。
カムを抑えている10mmのボルトもこの時緩めておきます。
今回はハイカムへの交換なので、タペット調整ボルトも緩めておきます。
.あとはカムホルダーの4本のネジを外したら、カムホルダーが外れます。
ここはヘッドボルトも兼ねているので、対角線上にすこしずつ緩めましょう。
カムを抑えている10㎜のボルトを外したらカムが外れます。
純正(右)と、ハイカム(左) 見ただけだと山の高さなんかは分かりませんね
カムはポンと入れ変えるだけでOKですが、海外製品ですので、組む前に一度洗浄して、ベアリングにオイルを注しておきます。
カムホルダーを装着
ヘッドボルト20N
対角線上に何度かに分けて締めましょう。
カム山が少し高くなるので、締め付けの際にバルブを押してしまうと正確な締め付けが出来ません。ヘッドボルト締め付ける前に、タペット調整のボルトは緩めておきましょう。
カムを抑えているボルト、12N
ここでタペット調整しちゃいます。(全部組んでから最後でもOK)
純正はどちらも0.05mm指定ですが、ハイカムですので少し広めに、どちらも0.08mmで組んでいます。
シックネスゲージと、ホンダ用の四角い特殊工具が必要です。ロックナットは10㎜
ゲージは0.05~0.15mmくらいあれば十分です。
タペット調整は、羊かんを切るように、なんて言いますが、慣れないと難しいですよね。せっかく調整してもロックナット締める時にズレたり、、、ここは慣れですw。やり方としては、0.08mmのゲージを挟んで調整ボルトを軽く当たるまで回し、ゲージを引いた時に羊かんを切るような僅かな抵抗がある時が、スキマが0.08mmになったって事です。そこで調整ボルトを固定したままロックナットを締めて固定します。固定した後ゲージの手ごたえが変わってなかったら成功です。
カムスプロケが上死点の位置にある事を確認してから調整してください。
ちなみに、ここのロックナットがチタン製の軽量な物があったら、ロッカーアーム軽量化になって良いのに、って思ってます。ちょっと特殊サイズで既製品では無いんですが、、要望が多ければウチで作る?
使う工具はこのあたりで
カムチェーン取付
カムチェーンテンショナーを取り外します。
キャブの下側あたりにあるので8mmネジ2本です。プラスのネジも外しておきます。
あとはカムスプロケットを元通りに組んでから、テンショナーを元に戻します。
テンショナーはマイナスドライバーで回してやるとテンションが抜けるので、その状態で組付けます。
手を離すと、バネのチカラでテンションを自動で掛けてくれます。
クランクをもう2回転させてもう一度のぞき窓を確認して、上死点の時に、カムスプロケットの線がエンジンと並行になっているかチェック。
もしズレた場合はやり直してください。ここ間違えると最悪バルブ突いてエンジン壊れます。
純正カムのボルトはM6ですが、このカムはM5のボルト、つまりカムスプロケの穴とのガタが出ます。
このガタでバルブタイミングの調整が出来ますが、、このへんはダイヤルゲージ等と専門技術が必要になるので割愛。
基本的にカムが少し進む方向にしてやった方が高回転で良くなる感じではありますが、カムチェーンの伸びやらガスケットの僅かな厚みなどでも変わってきます。
まあ、そこまで考えなくても、カムチェーンがズレて無ければ、ポンでつけただけである程度パワーアップしますので、とりあえずやってみてください^^
カムスプロケット締め付けトルク 純正12N ハイカム10N
あとはヘッドカバーを元通りに組んで終了!
本当はハイコンプピストンの方がパワーアップ効果が大きいのですが、気軽に交換できるカム交換も、エンジンが回るようになって楽しいんでオススメです!
あ、今後開催予定のMR150のレースではノーマルエンジンのクラスには出れなくなる予定なんで、ご注意ください。慣れれば30分もかからず交換できるので、レギュレーションによってその都度交換するのもアリですね!
購入はこちらから
http://hrg13.cart.fc2.com/ca2/13/p0-r2-s/
最近よく売れてて、一時的に在庫切れ中。こちらで在庫持っておくようにしておきます。
ついでにオイルクーラー装着の依頼も。
http://hrg13.cart.fc2.com/ca2/14/p0-r2-s/
オイルクーラー装着には、クラッチカバーをこんな感じに加工。
ノーマルでも夏場は油温が厳しいMR150ですが、カム交換などで高回転化するとさらに油温が厳しくなってきます!
油温取る場所にもよりますが、100度超えたくらいで明らかに熱パワーダウンしますね。
チューニングはトータルバランスです!部品が安いMR150はチューニングの勉強するにも最適!いろいろやってみましょう!