こんな風貌の方なんですね。意志、強そう。

当時の緊迫した国際情勢下では、極めてシビアな組織運営が求められたのでしょうから、
組織全体に悪影響を及ぼすようなことには、殊の外、厳しく対応したのかなぁ、と。

この顔で、「お前は無能な働き者だ!」とか言われたら、ちょっと怖いかも。。。



Hans von Seeckt, 1866年 - 1936年

ドイツの国防論について特に多くの考察を残しており、ヴェルサイユ条約によって陸上兵力は10万人と規制された制限を尊重しながらも以下のような軍事思想からドイツ軍を再建しようと考えた。

すなわち、ドイツ軍は少数精鋭であること、その錬度や士気は民兵や徴集兵に対して模範となる程度であること、10万人という兵員は将来陸軍の規模が拡大されたときに優秀な幹部・下士官となるような訓練教育を行うことである。

(Wikipediaより抜粋)
ゼークトの言葉では「怠け者」がかなり前向きにとらえられているが、これまで私が身近に見てきた会社で考えると、大部分の方たちは「働き者」だと思います。 (そういう意味では、私はとてもよい会社と人材に恵まれた環境だということでしょう。。。)

しかしながら、さまざまなプレッシャーがかかる中、「怠けず」にストレスと戦って、時には長時間労働に追いやられながらも、決して「充実感」や「達成感」で満たされている幸せな人、というのは、それほど多くは見かけません。

割に合わない、と思います。

なぜ「働き者」なのに、仕事にやりがいが感じられないのか、成果が出ないのか、ここに日本の組織の抱える、大きな闇があるように感じています。

日本人は、民族的に優秀で、伝統的に勤勉だと言われて久しいですが、高度経済成長期からバブル期を経て、今や完全に失速、もはや国際競争力を失いつつありますし、その根本原因のひとつは、「人材」が「働き者」なのに、組織としての成果につながっていない、ということにあるのではないでしょうか?

もったいない、もったいない。。。

現在の会社や組織に当てはめても、なかなか考えさせられる視点だと思います。


(以下、Wikipediaより抜粋)


ハンス・フォン・ゼークト(Hans von Seeckt, 1866年 - 1936年)はドイツの軍人。第一次世界大戦後ヴェルサイユ条約による厳しい軍備制限の下でドイツ陸軍を再建した。


「軍人は4つに分類される」


「有能な怠け者」

これは前線指揮官に向いている。 理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。


「有能な働き者」

これは参謀に向いている。 理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。


「無能な怠け者」

これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。 理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである。


「無能な働き者」

これは処刑するしかない。 理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。


日本語のインターネット上や日本のビジネス書などでよくゼークトの言葉として引用されているものであるが、今のところこれがゼークトが述べた言葉であるという証拠はない。しかしながら、広く一般にゼークトの提唱した理論として認知されている。


「無能な働き者。これは処刑するしかない。理由は、働き者ではあるが、無能であるが故に、間違いに気付くことなく進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こしてしまうためだ。」


これは、第一次大戦後のドイツの軍人、ハンス・フォン・ゼークトの言葉と言われています。


現代の会社組織においても、全く同様の問題を抱え、結果的に組織やチームの生産性が失われている会社が多いのではないでしょうか?


人事という立場から、どんな人のどういった行動が、組織に対して良い/悪い影響を及ぼしているのかを、様々な局面における具体的な失敗事例も交えて、ご紹介できればと思います。


そして、自らが「無能な働き者」に陥らないためにどうすればいいのか、またどうやって社内の「無能な働き者」とつきあっていくべきなのかについて、一緒に考えるためのヒントを提供したいと考えます。