
樋口明雄 『田舎暮らし読×毒本』 を読みました。
山梨県の長野県のとなりに住む体験談。
最近では、都市部とみなされる地域でも社会問題として
著者の問題提起が身近になってきた。
やはり読みやすい文章を書くことができる物書きによる伝達であることは
限界がある。
いろいろ知ることができる。
「田舎暮らし」についての根本的な考えが「山暮らし」であること。
「移住者」が地元のひとにはなれないとしているが、
都市部では「移住者」であったひとは都市部の地元のひとであったのかどうか。
疑問が生じた。
自分がその場所に受け入れられているかを気にすることが日本的ではある。
田舎暮らしが「ログハウス」であることからなんだか古臭いが
ログハウスには「コーキング」で覆われた化学的な居住空間であることに
驚きを受ける。もちろん一般住宅でも水回りなどには使う。
シリコーン、ポリウレタン、アクリル…。あまり室内にはあってほしくない。
集落から離れた暮らし。
健康なひと、健康なときを過ごすには良い。
現在では、高齢化のなかで、都市部でも各自宅で暮らす要介護者の課題でもわかるが、
地方でも離れた家々、人々の課題があることを考えてしまう。
ここ10年、20年で、社会の人と人の関係人口というような関心も変わってきた。
自由で横暴な性格では上手くいかない状況もある。
2000年くらいまでは、人口も多く、付き合いたくなければ切ればいい関係もあった。
反して、人間関係をうまくできない、コミュニケーション下手な若者も普通になってきた。
少ない人口のなかで、
携帯の画面をみて社会の歯車や仕事や取引ができてしまう一面に
犯罪に加担してしまう若者、高齢者も多くなってきた。
来たひとたちが、何をするか。地域のひとを巻き込むことがある。
新興宗教を持ってきたり、大麻を育てようとしたり
違法なネットカジノにはまっていたり。
地方や都市部の境界は無くなってしまった。
鹿や熊の害獣問題も同じく、地方や都市部の境界は無くなった。
どこか繋がっているのだろうか。
ひとが生きがいを持ちながら、どのような社会で暮らしていきたいか。
自己中心的な考えから成長でき、学習し、
他者に対して、思いやりをもちながら、伝えられる意見を持てるかどうか。
災害を含めた、自然との共生。考えさせられる。
木村尚三郎 『風景は生きた書物』 中公文庫 1986
同著 『「耕す文化」の時代』 PHP文庫 1992
同著 『美しい「農」の時代』 ダイヤモンド社 1998
同著 『小さなまち、たがやす人』 小布施講演録 文屋文庫 2002(未読
木村尚三郎/中村靖彦 『農の理想・農の現実』 ダイヤモンド社 2000
玉村豊男 『田舎暮らしができる人 できない人』 集英社新書 2007
同著 『里山ビジネス』 集英社新書 2008
同著 『千曲川ワインバレー』 集英社新書 2013
同著 『村の酒屋を復活させる』 集英社新書 2018
同著 『パリのカフェをつくった人々』 中公文庫 2012
同著 『食と農のブランド力とまちづくり』増補改訂版 小布施講演録 文屋文庫 2008(未読
樋口明雄 『田舎暮らし読×毒本』 光文社新書 2021