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日本がつまんない?!んなわきゃ!

=== このブログを本棚にして、読んでみた新書を並べてみましょう。===

村上直久 『NATO 冷戦からウクライナ戦争まで』を読みました。

NATO北大西洋条約機構North Atlantic Treaty Organizationの四冊目。

プーチンロシアのウクライナ侵攻から、ヨーロッパ各国はどうするのか。

戦争とは何なのか。

 

ようやくNATOの新書のなかで、軍事同盟がどのような動きをしているのかを

知らせてくれる内容です。

 

終わらない侵攻のうえで

プーチンロシアは、ウクライナ人やウクライナの国家を消滅させ

言語、暮らし、生活文化、経済を無にして、諦めや子供たちの洗脳を実行しながら

ロシア人の世界に作り替えることを目的にしているというのは見えてくる。

 

このような恐怖心はどこから来ているのだろうか。

プーチンの心理に埋め込まれた恐怖。何をされるという恐怖なのか。

 

このプーチンの恐怖心に襲われる恐れから

ヨーロッパ各国はNATOの旗の下に集まることに現実感を持ってあたっている。

 

すでに時間しか解決策が見えてこない。

プーチン死後の世界はどのように動くか。時間がどうにかしてくれることを祈るしかないようだ。

シリアのアサドの亡命により、拷問施設の公開、アサドの豪邸、高級車の並びなど。

繰り返される独裁者の終焉。

 

ウクライナの土地で麦を作り、世界の食の基盤を作っていた「侵攻以前」。

多くの畑に地雷が埋めてあるだろう。

海上輸送もうわべだけ復活しても、利益の独占のため妨害工作が指令されるだろう。

麦を売ったからといって農家は金持ちではなかっただろうのに。

 

仮想敵国など、時代遅れも甚だしいが。

軍事同盟というのは現実。

 

 

岡沢憲芙 『スウェーデンの挑戦』 岩波新書 1993

グレンコ・アンドリー 『NATOの教訓』 PHP新書 2021

佐瀬昌盛 『NATO』 文春新書 1999

武田龍夫 『嵐の中の北欧』 中公文庫 1985
同著 『白夜の国ぐに』 中公新書 1985
同著 『物語 北欧の歴史』 中公新書 2014

谷口長世 『NATO』 岩波新書 2000

 

村上直久 『NATO 冷戦からウクライナ戦争まで』平凡社新書 2022

アレックス・カー/清野由美 『観光亡国論』 を読みました。

この書は、インバウンドにより日本の風景が壊れていく現在において

受け入れ側としてのマネージメントとコントロールを行える能力が

必要だというもの。

 

これをめくりながら考えると

私の長野県においてもいくつかの問題が現れてきている。

大きなものは、白馬村のごみ問題。ごみ処理代が追い付かず、インバウンド客からどうにか

ゴミ焼却代、ゴミリサイクル代を徴収して、処分しなければならない状況にある。

 

中くらいのものは、地獄谷野猿公苑の観光客収容人数が多すぎるようになってきたこと。

トイレの問題、山までの待合の問題。これらを住民の税金で設備建設してしまいそうだ。

これはいけない。スノーモンキーは実は野生なのだ。

 

そのほかに自己責任のものだが、バックカントリースキーの遭難への対応だ。

山岳チーム、消防、警察、医療に多くの負担をかけている。

 

まだ人数的には全国や世界の観光地よりも少ない。この少ないうちに作戦を立てるべきだろう。

 

北海道や富士山の見えるような畑や住民の土地を観光客が入り、写真を撮ったり、近道にしたり

問題は起こっているそうだ。

 

しかし、私も小中学生のころ、テレビで、日本人が海外で爆買いをしていたり、

大学生ころには、東南アジアの国々が物価が安いというので移住する日本人の話題を

横目でみていたのを思い出す。

「旅の恥は掻き捨て」やってしまったことをやられてしまうということなのだ。

 

沖縄など南の島々では、古い日本人たちの開発、大量収容人数から利益を得ることで

観光を考えている事業者たちがはびこっていて残念なニュースもある。

海岸もキャパオーバーのひとでごった返し、写真のキレイな青い海や洞窟がみられないそうだ。

残念だ。

 

 

児玉幸多 『中山道を歩く』 中公文庫 1988

コリン・コバヤシ 『ゲランドの塩物語』 岩波新書 2001

佐藤誠 『リゾート列島』 岩波新書 1990

ミツコ・ザハー 『パリジャンは味オンチ』 小学館101新書 2009

千賀裕太郎 『よみがえれ 水辺・里山・田園』 岩波ブックレットNo.364 岩波書店 1995

辻啓一 『フランスの「美しい村」を訪ねて』 角川oneテーマ21 2004

土屋郁子/平野勝重 『軽井沢・佐久 中山道を歩く』 郷土出版社 1986

中沢孝夫 『〈地域人〉とまちづくり』 講談社現代新書 2003

長野大学産業社会学部 編 『地域の暮らしと環境』 郷土出版社 1996

マルク・ボワイエ (成沢広幸 訳) 『観光のラビリンス』 法政大学出版局 2006

 

 

アレックス・カー/清野由美 『観光亡国論』 中公新書ラクレ 2019

 

セルジュ・ラトゥーシュ 『脱成長』 を読みました。

この書は、経済成長志向を西洋化として位置づけ

大量生産、大量消費を旨としてきた経済社会に生きる私たちに

どのような意識の変化が必要なのかを考えさせることを

「脱成長」として説いている。

 

始めは読み手として先入観から

経済成長反対の意味での「脱成長」なのかと思いながら

読み進めると、徐々に現代生活がモノによって

できていることは踏まえつつ、

必要以上の利益を求めて、経済を回す、お金を生み出す、ゴミを増やすこと

などを抑えていくにはどうしたらよいか

を考えさせる。

 

最近の傾向として、

ヒト世代前の事業が継承されず、無くなってきたというものがある。

これをどう捉えるか。必要ならば、継承されるだろう。

江戸、明治、大正、昭和から続いている事業があるとして、事業内容に変化はある。

継承という言葉に問題があれば、必要ならば、再び事業が起こされるだろう。

うつわや道具があれば、それが容易だということなだけだろう。

 

しかし、大量生産、大量消費のなかで事業の保持とか、収入の維持のために

守ってきた、守られてきた面も、他者を遠ざけて利益を確保してきた面があった。

「黒字経営」ののちに残された裏の面があるだろう。

 

農業についても同じかもしれない。

ごはん(お米)からパン食へ。豚肉から牛肉へ。牛乳からワインへ。

みかんからオレンジへ。大豆栽培の少ない国の豆腐生産とはどういうことか。

生活の偏向傾向に押されながら、生産者は減少していくうちに

突然、自給されない食品をどうするか問題にして

政府が市場にあたふたすることがある。

 

徐々に変わる人々の生活上の偏向(流行)を

どのように良いほうに向けるか。

しかし、良いほうというのもわからない。

信じすぎるのも良くない。

 

儲けすぎる必要はあるか。人一倍もうけることと

人一倍働くことは別だっただろうが。

できることとやるべきこととは別だろう。

 

シモーヌ・ヴェイユ (冨原眞弓 訳) 『根をもつこと』上/下 岩波文庫 2020/2015

サン=テグジュペリ (堀口大學 訳) 『人間の土地』 新潮文庫 1999

チュルゴオ (永田清 訳註) 『富に関する省察』 岩波文庫 2014

中村靖彦 『狂牛病』 岩波新書 2001

カール・ポラニー (野口建彦/栖原学 訳) 『[ 新訳 ]大転換』 東洋経済新報社 2009(未読

カール・マルクス (岡崎次郎 訳) 『資本論』1 大月書店 1996

デニス・L・メドウズ 他 (大来佐武郎 監役) 『成長の限界』 ダイヤモンド社 1972(未読

マルセル・モース(𠮷田禎吾/江川純一 訳) 『贈与論』 ちくま学芸文庫 2012

吉本隆明 『甦るヴェイユ』 MC新書 2006

米本昌平 『地球環境問題とは何か』 岩波新書 1994

 

セルジュ・ラトゥーシュ (中野佳裕 訳) 『脱成長』 《文庫クセジュ》白水社 2020