日本がつまんない?!んなわきゃ!

日本がつまんない?!んなわきゃ!

=== このブログを本棚にして、読んでみた新書を並べてみましょう。===

鈴木由美 『中先代の乱』 を読みました。

アニメ「逃げ上手の若君」をみていたら、信濃の豪族が

色々出てきて、そんなに鎌倉や京都の人々が

信州の人々と交流していたのかなと興味を持った。

 

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ていたので、

その後のストーリーをこの書で追うことができる。

武士たちはどのような社会構成員に育ったのか。

 

諏訪の神様の集団がその時代の権力者側を選択し、

援助したり、戦をしたり。

古代の出雲、諏訪という神話から思えば

鎌倉時代には、現実社会に家や集団を動かしていた

地方の武士集団。山や谷や盆地を知り、ヒトの動きを知り、

ひととひとの間を繋げていただろう。

 

北条の鎌倉政権になにを求めると地方の武士は動くのだろう。

命を落とすかもしれないイクサ。

海野氏、滋野氏、望月氏などの意外に現代に繋がる家系の話。

興味深いものがある。

 

かといって、苗字は変えたり、上から与えられたりして

親戚関係をも関係なく、変わったりする。

現代もそうだが、子供はそう簡単に生まれない。

そう簡単に長生きしない。厳しい生命の偶然がある。

 

本書に私のとなりの集落が一文だけ出てくる

北条時行側というのか、諏訪頼重側というのか。

この辺りにいた武士集団家族は負けて、日本中に散らばったらしい。

鎌倉や京都とどのような仕組みで世の中を動かしたいのか。

昔の人々が敵味方あっても繋がっているという発見が面白い。

 

人々は移動している。農民はそうとは言えないが、

追い出されたり、移民したり、階級のようなこともあるだろうが

食つなぐためには自ら農をしていたと思う。

 

 

児玉幸多 『中山道を歩く』 中公文庫 1988

古部族研究会 編 『古代諏訪とミシャグジ 祭政体の研究』日本の古層② 人間社文庫 2018

同編 『古諏訪の祭祀と氏族』日本の古層③ 人間社文庫 2018

同編 『諏訪信仰の発生と展開』日本の古層④ 人間社文庫 2017

斎藤哲次郎 『有坂史』 斎藤哲次郎 1985

同著 『有坂氏』 社団法人 信濃教育会出版会 1988

関裕二 『信濃が語る古代氏族と天皇』 祥伝社新書 2015

東郷隆 『真説 真田名刀伝』 角川春樹事務所 2016

平山優 『天正壬午の乱』増補改訂版 戎光祥出版 201 9

もろさわようこ 『信濃のおんな』上/下 未來社 1989

横山十四男 『上田藩農民騒動史』 上田小県資料刊行会 1968

同著 『百姓一揆と義民伝承』 教育社歴史新書 1977

 

鈴木由美 『中先代なかせんだいの乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢』 中公新書 2021

内田洋子/シルヴィオ・ピエールサンティ 『イタリア人の働き方』 を読みました。

この書は、イタリアでの零細企業、中小企業が世界でブランドとして見なされたり、

イタリア国内の地方で事業を起業したり、継続したりしているお話。

とても気分が良くなる話題が続く。

どうにか自分も小さな成功をしてみたくなる。

 

地域とつながりながら、新しいものを作ったり

昔からの集落を残すために利益を還元したり。

大きな会社にしなかったり。日本人にはどうだろうか。できるだろうか。

 

日本は会社人間を育てるような学校制度がうまくいってしまった。

都会に出ていくこと。雇われること。会社人間であること。

どのように学校や家庭で社会に従うように教え込まれるのか。不思議な社会でもある。

最近、急に大きな企業や製造業が機械化で人口が必要なくなったり、

そのひとでなくてもできる仕事という感じになってしまったようだ。

 

かと言って、農業や林業などなんでもできる肉体労働を求める仕事も

求める側も、求められる側もなんだか無理してしまうことも日本的なものがある。

これは介護や保育の仕事の分野にも当てはまるかもしれない。

外国人労働者に求めるものはもっと過酷なこともある。

上に立った日本人は、他人を働かせすぎなのだ。

悪いことをしながら事業を続けようとしたり、大きくしようとする。

 

他人がやりたくなる仕事、やりがいのある仕事を見つけ出す人材を生み出す社会という

ものを考えたくなる事例が続く。

たぶん、日本国内での伝統的な仕事も、新規の仕事も書くひとによって

理想的な事業者に表現できることが必要なのかと思う。

他者に関する評価の基準を良くしていく変化が必要だと思わせる書籍だ。

 

岩本晃一 『高く売れるものだけ作るドイツ人、いいものを安く売ってしまう日本人』 朝日新書 2025

枝廣淳子 『地元経済を創りなおす』 岩波新書 2018

NHK スペシャル取材班 『縮小ニッポンの衝撃』 講談社現代新書 2017

木村純子/陣内秀信 編 『イタリアのテリトーリオ戦略』 白桃書房 2022未読

高橋克典 『高く売るフランス人 安く売る日本人』 主婦と生活社 2025未読

塚谷泰生 『ヨーロッパで勝つ ビジネス成功術』 ちくま新書 2018

エドガール・モラン (宇波彰 訳) 『プロメデの変貌』 法政大学出版局 1975

 

 

内田洋子/シルヴィオ・ピエールサンティ 『イタリア人の働き方 国民全員が社長の国』 光文社新書 2004

 

吉田徹  『ミッテラン』 を読みました。

この書は、フランスの大統領を2期14年務めた政治家について

人物像を描き出そうとしたもの。

日本での生活感からは読んでいてわからないところもある。

 

大統領の専権事項となった外交についての専門の著者との一致で

EU、欧州連合とフランス、国家の関係が時代の変化と共に

浸透させていった過程にミッテラン大統領の仕事がうかがえる。

 

地方の生活とフランスの政治家の関係を知りたかったが

特別、地方の生活に踏み込んだ部分は書かれていない。

日本での学び、暮らしのなかで、フランス人政治家ミッテランから

どのような学びがあるのか疑問を感じてしまうような感じ。

 

政治と行政の関係も書かれた部分はなかった。

大統領が決めたことなのか、内閣が進めたことなのか、国会が議決したことなのか

いくつかの政策が行われたのではあったが、それが人物によるものなのか。

権力を持った者がどのように振舞うか。

またはどのような人物に権力を貸与するか。どのように人物や集団を信用するか。

 

政治、宗教、戦争。政治家、選挙、権力者、専制などに

どのように判断を下すか。

私たちは考えなければならない。良い方向性には応援もしなければ進まない。

 

 

シュテファン・ツワイク (高橋禎二/秋山英夫 訳) 『ジョゼフ・フーシェ』 岩波文庫 1993

A・デュアメル (村田晃治 訳) 『ド・ゴールとミッテラン』 世界思想社 1999

カトリーヌ・ネイ (村田晃治 訳) 『ミッテラン -フランス 1981-88 -』 世界思 想社 1992

ピエール・ブルデュー (石井洋二郎 訳) 『ディスタンクシオン』I/II 藤原書店 1990

モーリヤック (杉捷夫 訳) 『イエスの生涯 』 新潮文庫 1987

ルネ・レモン (田中正人/塚本俊之 訳) 『フランス 政治の変容』 ユニテ 1995

吉田徹 『ミッテラン社会党の転換』サピエンティア02 法政大学出版局 2008

渡邊啓貴 『ミッテラン時代のフランス』 芦書房 1996

同著 『フランス現代史』 中公新書 1998

 

 

吉田徹  『ミッテラン 現代フランスを率いた理想と野望』 中公新書 2026