スウェーデンの挑戦。 | 日本がつまんない?!んなわきゃ!

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=== このブログを本棚にして、読んでみた新書を並べてみましょう。===

岡沢憲芙 『スウェーデンの挑戦』を読みました。

この書は、スウェーデンの国内政治の政党紹介です。

1980年代まで。

北欧福祉国家として日本でも話題になりますね。

 

スウェーデンの北大西洋条約機構NATO加盟のニュースが新聞や世界を騒がせ

私もプーチン・ロシアの動きから戦争と経済と暴力。

いろいろな情報が飛び交っている中で判断を付けていかなければ

なにに注意して生活しなければならないかに関わってきます。

 

ネット上ウイルスやハック乗っ取りなどの企業への脅しや金銭要求。

個人へのネットSNSを使った情報収集や電話からの強盗や金銭要求。

国家も個人犯罪者もカネ・カネの欲望、

だますほうも騙されるほうも先々は見えず、近視眼的な欲求。

 

税金はどのように使われるか。どのように世の中に回るのか。

守るものは何か。普段からいろいろ考えられます。

 

スウェーデンの社民党がいろいろな政策を取り込んでいったように

日本の自民党も社会保障政策や年金や

労働者、短期契約の労働者を守る政策も充実させてきました。

アメリカから見ると自民党も社会主義政策を進める変わった自由主義。

主義やイデオロギーといったものは誰が決めるのでしょう。

分析やその発表においてどうしても物事を分けて紹介すること

名付けたり、格付けしたりすることで分かりやすくしようとする。

それを聞いたほうが理解しやすいほうを選びとり

特徴を誇張する。その特徴に合わない事象については排除しようとしたり

問い詰めたりして、二股、三股を許さない傾向がある。

もちろん何を言ってもいいわけでもないが。

簡単さ、簡明さを求めてしまうのは、危険な思考ともいえる。

 

時間とともに、学び、変化することが必要だ。

 

書籍の最後にある、年表、労働環境、女性の環境、在住外国人の環境。

この3つが社会主義かどうか。最近ではもう主義という課題ではないだろう。

人口問題、高齢化問題の良い例。

人口の基準も少なく見積もって社会の将来を考えていいし。

外国生まれのひとびとの移住、定住についても、知識的なものは学習できる機会が

国内にあることが重要だと知ることができる。

 

マックス・ウェーバー(濱島朗 訳) 『社会主義』 講談社学術文庫 1985

大嶽秀夫 『日本政治の対立軸』 中公新書 1999

岡沢憲芙 『連合政治とは何か』 NHKブックス 1997

佐々木毅 『アメリカの保守とリベラル』 講談社学術文庫 1997

ジョヴァンニ・サルトーリ (岡沢憲芙/川野秀之 訳) 『現代政党学』 早稲田大学出版部 2000

同著 (岡沢憲芙 監訳/工藤裕子 訳) 『比較政治学』 早稲田大学出版部 2000

J・A・シュム ペーター(中山伊知郎/東畑精一 訳)『資本主義・社会主義・民主主義』 東洋経済新報社 1995

モーリス・デュヴェルジェ (岡野加穂留 訳) 『政党社会学』 潮出版社 1970

 

 

岡沢憲芙 『スウェーデンの挑戦』 岩波新書 1993