社会を変えるには。 | 日本がつまんない?!んなわきゃ!

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=== このブログを本棚にして、読んでみた新書を並べてみましょう。===

小熊英二 『社会を変えるには』 を読みました。

代表についてわかる書です。

グループのトップ、社長、自治会長など

どうしても他者との対応について前にでる立場が入用。

 

しかし、その立場が、その人として長く同じ人になるのもおかしいと

思うところもあります。

それが、そのひとを取り巻くひとたちや

多くの支援者、支持者の前にでない、生活のほうで忙しいなどの

理由があるのかなと考えることができました。

 

徐々に製品になってきた自動生成のコンピュータープログラム。

これで、人間の仕事を減らすことができれば

人間のやるべきこととしての人間同士の他者との生身のコミュニケーションが

できてくるかもしれない。

仕事を減らしたプログラムが、声の大きいひとだけの道具ではなく

声の小さな、気づきの鋭い恥ずかしがり屋のひとの道具にもなって

ひとびとが対等に会話できる状態ができるか。

 

そうしたら、そのプログラムはお金の問題も

良くないことがあれば、あからさまにすることもできるだろう。

 

「代表」という変化のある信頼できるひとが何人も支持され、

そして「代表」を育てることもできてくるか。

 

最近、この書のように分厚い新書が出ている。

文章がスイスイと読めてしまう感覚がある。少し怖い。

考えながら読むべきところで立ち止まれず、

考えさせずにスラスラと行を進ませるところがある。

たとえ話に少し違和感も感じた。

 

昔は文庫をジーンズのポケットに入れて。

というイメージだったが。この書はどうだろう。ナップザック時代だろうか。

スマホやタブレットで持ち運びという時代に来ているが

どうしても近視や視力の低下した若者が増えてしまった。

 

 

ハンナ・アレント (志水速雄 訳) 『人間の条件』 ちくま学芸文庫 1997

シモーヌ・ヴェイユ (冨原眞弓 訳) 『自由と社会的抑圧』 岩波文庫 2005
同著 (同訳)『根をもつこと』上/下 岩波文庫 2020/2015

マックス・ウェーバー(大塚久雄 訳) 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 岩波文庫 1992

ジョージ・オーウェル(高畠文夫 訳) 『動物農場』 角川文庫 2002
同著 (新庄哲夫 訳) 『1984 年』 ハヤカワ文庫 1998

ハーバート・A・サイモン (二村敏子/桑田耕太郎/高尾義明/西脇暢子/高柳美香 訳) 『経営行動』 ダイヤモンド社 2009

A・de トクヴィル(松本礼二 訳) 『アメリカのデモクラシー』第一巻上/下/第二巻上/下 岩波文庫 2005/2008

J・S・ミル (水田洋 訳) 『代議制統治論』 岩波文庫 1997

ルソー (桑原武夫/前川貞次郎 訳) 『社会契約論』 岩波文庫 1988

ジョン・ロック(加藤節 訳) 『完訳 統治ニ論』 岩波文庫 2010

 

小熊英二 『社会を変えるには』 講談社現代新書 2012