
岩本晃一 『高く売れるものだけ作るドイツ人、いいものを安く売ってしまう日本人』 を読みました。
この書は、産官学連携という名のもとで日本の中小企業をどのように
盛り上げていくかということを考えるきっかけになるものです。
どうも「産官学連携」とか、地方自治体による企業誘致などの名のもとに行われてきたものが
時代錯誤になってきている。または、行政職員にとって利益を創出することに対する意識を
持つことを呼び掛けている。
行政職員や地方政治家、国会議員は、税収によるお金をどのように使うかが使命とされる。
が、その税収を上げなければ、赤字財政のなかで政策を乱立させてしまう状況となっている。
官僚や行政職員や雇用契約上は非常勤職員のままで役所で働く人員も多くなってしまい、
警察も大学職員も、なんらかの事件を起こす者がチラホラ見られるようにもなった。
賭け事をしたり、動画を撮ったり、仕事ができないかやらないかだったり。
なんだか、仕事の給与から得られる生活に他者への意識の余裕がないのかもしれない。
ドイツはどうなのだろう。
社会は上手くいっているのだろうか。
経済はEUをけん引するほど、数字をはたから見れば良いように思える。
中小企業を支援したり、話をしたりできる人材とはどのような学習が必要だろうか。
数字が計算できる。法律が読める。支援制度を理解し、当てはめることができる。
企業の技術を理解して、活用の先を見通すことができて、提案できる。
取引相手の企業や会社の経営状況も判断でき、事業開始後も両社を監視できるか。
日本に多いコンサルタントは、事業内容として特化していたりして、
企画についてはコンサルしても、雇用状況、労働環境、労働時間についてはモノを言うことがない。
社長や管理者側とのコンサルタント契約内容の履行を破棄されては困るからだ。
ひとが集まらない、ひとを雇う余裕のない事業者が許容範囲を超えて
事業をしていたりする。
ドイツはどうなのだろう。
空飛ぶ車の開発について、ドイツでは手を引いたと聞いた。
マックス・ウェーバー (阿閉吉男/脇圭平 訳) 『官僚制』 角川文庫 1965
枝廣淳子 『地元経済を創りなおす』 岩波新書 2018
川口マーン恵美『ドイツ流、日本流 』 草思社文庫 2014
新藤宗幸 『行政指導』 岩波新書 1993
ジョセフ・E・スティグリッツ (峰村利哉 訳) 『ユーロから始まる世界経済の大崩壊』 徳間書店 2016
竹森俊平 『ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った』 日経プレミアムシリーズ 2012
辻清明 『政治を考える指標』 岩波新書 1960
同著 『日本の地方自治』 岩波新書 1976
同著 『日本官僚制の研究』 東京大学出版会 2001
エマニュエル・トッド (堀茂樹 訳) 『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』 文春新書 2015
同著 ( 同訳) 『問題は英国ではない、 EU なのだ』 文春新書 2016
本田弘 『現代行政の構造』 勁草書房 1994
三島憲一 『戦後ドイツ』 岩波新書 1991
同著 『現代ドイツ』 岩波新書 2006
岩本晃一 『高く売れるものだけ作るドイツ人、いいものを安く売ってしまう日本人』 朝日新書 2025