巷では38年ぶりの阪神日本一の話題で盛り上がってるというのに、私の頭の中は釣りの事、特に最近はフライフィッシングの事しか考えてなかったりする。
そんな私が過去にフライフィッシング(キャスティング)に関する自分の経験談と自分なりの考察などを
と調子に乗って3度も書いた事があったが、性懲りもなくその後の番外編でも。
というのも、急に書きたくなった理由というのがあり、それは表題にもある
MAXCATCHというブランドのフライロッドとの出会いである。
Ama〇onのフライフィッシング用品の検索でほぼトップに君臨してくるので御馴染みだという人も多いと思われるこの中国のブランド。
商品のラインナップはフライ用品が多いがルアーロッドや小物やバッグ、ベスト類も求めやすい価格で提供している。
フライロッドだと安いモデルだと送料込みで5000円くらいからあり、40Tカーボン仕様の高級グレード品(?)でも10000円前後であり、ロッド、リールライン、ケース、フライ、帽子!などがセットになった初心者用セットと言われる品でも12000円弱(2023/11現在)という値段設定には驚くばかりであるが、その③でも少し言及している某著名な先生が言う、「安いロッドは飛ばない、エキスパートが使っても飛ばない」と酷評される品が、まさしくこのようなB級ブランドのロッドなんだろうと私自身も正直そう思っていた。
私自身、長年釣りをしていて釣具の価値というのは釣り道具として機能する基本性能はもちろんであるが、安さというのも大きな価値だと思っていて、格安掘り出し中古品の探索に没頭したり、最近話題のダ〇ソーのルアーなんか喜んで応援したくなるという、有名ブランドの釣具メーカーからすれば全然嬉しくないであろう人間である。
フライロッドの話に戻して、過去記事にも書いたが 高額(有名ブランド)のロッド=飛ぶ(飛びやすい) という昔に何かで知った先入観から私自身もG.LOOMISのGLXを買ってみたり、これは過去記事に書いてなかったがSAGEのZ-AXISやSCOTTのGやWinstonのBoronⅡXを入手して使ってみた事もあるが、もちろんどれも使いやすいロッドだとは思ったが、その価格に見合うほどの性能なのか?と尋ねられたら今現在の私のキャスティングのスキルでは正直言ってわからない。
例えるなら、ワインの味なんか大してわからないやつが、どこかのワイン会なんかに参加して〇〇の何年式がどうだとか、今年のボージョレ・ヌーヴォはどうだとか言ってるようなもんである。
なので実釣ではこれらの高級ロッドを投入する事はほぼなく(使えよ)、新品価格で2万円前後、中古で数千円で入手出来るような、ベテラン勢からすれば入門用と扱われるようなロッド(いちおう有名ブランド)で十分事足りている。
そんな意識の低い私が、先日に某中古釣具店でMAXCATCHと書かれたフライロッドを見つけた。
それは9ftの5番でなんと7ピース。販売価格は税込み6000円ほど。
性能はともかく携帯性の高い7ピースで5番となれば、会社に行くふりをしてカバンにロッドを忍ばせてそのまま釣りに・・・なんて妄想をしながらも、このロッドの品名をネットで検索してみたら
M MAXIMUMCATCH Maxcatch 旅行用フライロッド7本継
という品名でAma〇zonの販売サイトで出てくる品だった。
↑これ↑
(アフィリエイト的な感じに思われたくないので販売ページのリンク等は貼らない)
サイトの販売価格は2023/11現在10000円ちょっと。
(価格の推移をみると以前は9000円台だったようだ)
この品が中古で6000円というのが安いか高いかであるが、これは私の持論になるが、B級ブランドのロッドは新品で買うと出荷前に検品してない品が多いので(なので安い)軽く曲げただけで折れた、という事例を多々聞くし、実際にこのロッドのレビューでも同様の報告があった。
私が思う中古ロッドの良いところは、前のオーナーが一度でも使用したとはいえ、すぐに折れたりしてない状態であるし、中古店側もプロの目で査定して問題がないのを確認して販売していて、買う側もそれを手にして状態を目視で確認して振ったり軽く曲げたりしてチェックが出来るので、ネットで新品買うよりも相当な検品が出来ていると勝手に思っている。
もしネットで新品ロッド買って不良品だとしても返品交換は可能だとは思うが何かと手間暇がかかるわけである。
この7ピースのロッドは外観の状態は未使用に近いと思う程綺麗であり、実際に曲げさせてもらい特に問題が無さそうなのを確認して購入する運びとなった。
持ち帰って試しに重量を計測したら87gほどでサイトの紹介ページにある86gとほぼ同じでスペック通りであった。
B級ブランド品はこういうところを平気でサバを読む事があるのでとりあえず安心。
ちなみに手持ちの同じ9ft#5のWinston BoronⅡX 905と重量はほぼ同じ。
登場当時その軽さでみんな驚いたというBoronⅡX(4ピース)と同等なのである。
そして、肝心なロッドとしての性能であるが近所の芝生で適当なメーカー不明の5番ラインを通して投げてみたところ驚いた。
実は過去にも別ブランドの7ピースの同スペックのロッドを所有してた事があったのだが、番手の割には固く、そして固い割にはもっさりしていて反発力が弱いという携帯性以外の良いところがないようなロッドであったが、このロッドは違った。
7ピースとは思えないほど癖の無いテーパーで良く曲がりそして投げやすい。
販売サイトには30T+40Tカーボンと書かれていて40Tカーボンの恩恵なのかシャキッとしててパワーもそれなりにある。
試しに同じライン(リール)でBoronⅡXと投げ比べしてみたところ、なんとBoronⅡXの方が投げにくい。
これは私の投げ方の問題だと思うが、BoronⅡXはティップがよく曲がるので力加減に気を使わないとループが安定しない。そのために気を使って投げようとするとせっかくのパワーが伝わらず飛ばない(中距離で普通にゆったり釣りする範囲では使いやすいロッドなのだが)
対してMAXCACHで同じように投げてもループが乱れないし、その結果距離も出る。
これこそ著名な先生が言う「誰でもきれいなループが出来るロッド」ではないか。
私のレベルでも(タイミングさえ合えば)フルラインキャスト出来るほどのスペックである。しかも7ピースのロッドなのに。
と、そんなこんなでこのMAXCATCHのロッドをベタ褒めしてしまったわけだが、唯一残念な点があり、まさしく「点(ドット)」の事であるが、各ジョイントの位置合わせのために付けられてる白いドットの位置が
全然合ってない
実はこのドットってこのロッドに限らず、実は○万円もするロッドでも合ってない事が多く、結局は毎回目視でガイドの角度を見ながら装着するので、最初から付けなければ良いのに、と思ってるのは私だけではないと思う。生産コスト(作業時間)も減るだろうしね。
おわり