【映画】ゲド戦記 | ■すみび焼きおにぎり■ 

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↓のテーマ一覧から記事を見ると見やすいと思います。多分。

【ネタバレを含むので視聴後読むの推奨】

感想。5点満点中の2.5点。
正直思ってたより面白かった部分も多い。特にキャラクターは悪くなかった。悪党のおっさんもちゃんと悪党しててすごく良かったし、ボスのクモもボスとしての風格が合った。
おばさんもテルーも芯があって良かったし。


んで、なにが悪かったかっていうと、設定が多すぎてまとまりがなさすぎんよって話でした。
原作読まないと分からんけど、、、正直龍の存在全然いらなくねえか???ってのが大きい感想。なんつーか、設定すごい壮大にあるんだろうけど、二時間で全然まとめ切れなかった感。

最初に龍は火と自由を選んだ云々の内容はなるほどと思ったんだけど、結局さいごのさいごまで龍でてこないし、つーかテルーが結局どんな存在なのかまtttttったく語られてないじゃないの。以下浮かんだ疑問の一部。

テルーって結局なに?人間側として、龍側としての立ち位置どこの誰だったの?????
子供の頃に親に捨てられたってのはなんだったの????
つーか最初に龍が争ってて世界の均衡がどうこうって話はどうなったの????
魔女のクモさんが主人公をすごい必死に手に入れようとしてたのは何でなん??
あと主人公の突然強くなるのはなんなん???
それであの影は結局なんで出てきたの???(クモの城はいる前の説明あったけど、あんな他人にも見えるようなレベルで具現化してるのってなんなん?)
あの魔法の剣はなんだったの??
で、なんであのタイミングで抜くことできたの??
なぜそれをクモは恐れてたの?????
んであとそもそもなんで主人公親父殺したのよ????
親父殺したエピソードその後一切関係してこなかったよね???(テルーに話しただけ)
・・・・・・・ 
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とにかく、主人公とヒロインという主要キャラの存在がどちらも最後まで分からなかったのでどうしても評価下げざるを得なかったです。どこの誰でなんで今ここでこれをしているのかの5Wが殆ど分からないってそうとうすごいと思う(褒めてない)。


いやさ、構造としてはすごく王道でよさそうだったのよ。
つまりは、死を恐れ、自らの力によって永遠の生を手に入れようとする敵(王道中の王道)
それが世界の均衡を破壊することになるため、止めようとする因縁ある師匠(王道中の王道)
死を恐れるという人類共通の感情により敵に取り込まれそうになる主人公(王道)
それを真の言葉(生を受け入れることは死を受け入れること的な)により引き戻すヒロイン(王道)
完全に師弟関係のあるファンタジーの王道ど真ん中なんだよね。

いってしまえば、これに軸を絞ってテルーなり主人公なりにスポットあててやればもう少し疑問が残らなかったと思う。キャラはよかったんだよキャラは。

あとー、これ見た全員思ってると思うんだけどー

テルーの声優下手過ぎるよ!!これひどいよ。感情の起伏もなにも無さ過ぎるよ。前の記事で海がきこえるの里伽子についてもいったけど、ちょっとそれどころじゃなかった。どんな感動的なシーンや情熱的なシーンでも、現実に戻してしまうくらい下手だった。スタッフロールに申し訳程度に(新人)とか書いてたのは、明らかにスタッフも下手なの分かってたからだろうね。
ジブリはその会社の構造上声優の選定が下手とか言われてるけど、ここまでひどいのは流石に初めてだったです。(今まで下手な人いてもメインキャラじゃないとかだったから)


まとめると、設定盛り込みすぎ。キャラの説明なさすぎ。テルー声優下手すぎ。
この三点さえどうにかすれば普通に面白かったのになあ、とおもいました。
あとこれは余談ですが個人的な趣向ではテルーの歌せっかく良い曲なんだから、二番くらいから伴奏もいれりゃいいのにな、と思いました。多分1、2番に作品内で印象に残るシーンだし。

そういうわけでー、思ったより楽しめたけど不完全燃焼が過ぎるので星2,5です。
アリエッティよりは好きでした。
そこまで悪くないから脚本頑張ってほしいなあ。。

★★☆☆☆(2.5/5)