昼前に奴の家を出て、その日の終電でまた向かう。
そういうパターンが頻繁になってきた。
もちろん自炊などできなくなり、気温も上昇しつつあることもあって、家に帰るたびに、使ってもいない肉や野菜が無駄になっていった。
奴の口から、お前ん家行くよ、なんて言葉はまったく出なくなった。
喫煙所に向かうと、奴、沙那、そして和馬がいた。
30度を優に越す暑い日で、ビール日和であった。
沙那さんは少し会話したあと、授業がすべて終わったので帰ってしまった。
容赦なく照り付ける太陽の日差し、わずかな日陰の中で3人でダラダラと過ごす。
「弁当屋で何か買ってこようか?」
どうやら奴の生活には自炊という文化が無いらしい。昨夜冷蔵庫を開けると、野菜室には満杯の缶ビールと日本酒。
素直に、うん、と言えばよかったのかもしれない。
節約思考の私は、昨日持ってきた牛丼と、日が昇る前に炊いたごはんを、奴にすすめた。
ただの自己満足だったのかな?
迷惑だったのかもしれない。
押し付けがましかった。
一応、完食してくれたけど。
どうやら奴の生活には自炊という文化が無いらしい。昨夜冷蔵庫を開けると、野菜室には満杯の缶ビールと日本酒。
素直に、うん、と言えばよかったのかもしれない。
節約思考の私は、昨日持ってきた牛丼と、日が昇る前に炊いたごはんを、奴にすすめた。
ただの自己満足だったのかな?
迷惑だったのかもしれない。
押し付けがましかった。
一応、完食してくれたけど。
愛されたいけど、そこまで求めない。求めちゃだめ。私は、慎吾が私にしてくれたことを、そのまま奴にしてあげようと思っただけ。
男が一人の女だけを愛することは、絶対に有り得ないと思っていた。
だから私は慎吾に愛されていると思った。
慎吾がしてくれたことは、言葉にできないくらい感謝している。
私がボロボロになったときはいつも、心に寄り添ってくれた。私に別な好きな人ができたときも、受け止めてくれた。
だけど結局慎吾の元に戻った。
会うのはいつもホテル。ピザをいつもとってくれた。デートらしいデートもしたことないし、誕生日も祝ってもらったことはない。
むしろ、慎吾の誕生日に彼が大好きなフロムザバレルを届けようとしたら、全力で拒否された。
…だって誕生日だもん。
それは"彼女"の仕事。
一人で飲みきれるわけも無いから、枯れ川に向かって、泣きながら叩きつけた。瓶の栓は形を変えることなく、そのままだった。
誰にも開けられることのなかったその酒。
…慎吾は知らない。
でも私がいくら荒れようと、会えない寂しさから彼を傷つけようと、私を理解し、受け止めてくれるのは、どこを探しても慎吾しかいなかった。
だから今度は、私が奴を支える番。
男が一人の女だけを愛することは、絶対に有り得ないと思っていた。
だから私は慎吾に愛されていると思った。
慎吾がしてくれたことは、言葉にできないくらい感謝している。
私がボロボロになったときはいつも、心に寄り添ってくれた。私に別な好きな人ができたときも、受け止めてくれた。
だけど結局慎吾の元に戻った。
会うのはいつもホテル。ピザをいつもとってくれた。デートらしいデートもしたことないし、誕生日も祝ってもらったことはない。
むしろ、慎吾の誕生日に彼が大好きなフロムザバレルを届けようとしたら、全力で拒否された。
…だって誕生日だもん。
それは"彼女"の仕事。
一人で飲みきれるわけも無いから、枯れ川に向かって、泣きながら叩きつけた。瓶の栓は形を変えることなく、そのままだった。
誰にも開けられることのなかったその酒。
…慎吾は知らない。
でも私がいくら荒れようと、会えない寂しさから彼を傷つけようと、私を理解し、受け止めてくれるのは、どこを探しても慎吾しかいなかった。
だから今度は、私が奴を支える番。