Startin' over… -43ページ目
結局、そこにあった。
スーパーのビニール袋のストックを漁っていた。
下に黒いもの。

いっきに水分補給をする。
一日半、鍵を探しまった。

無駄にオートロック、うかつに外出も出来ない。
食料、ポカリスウェットのイオンウォーター、そして煙草まで切らし、
限界が近づく。
景品でもらったクールでごまかす。
少しだけ涼しくなった心地。

しびれを切らし、管理会社に電話。
オートロックの解除方法だけ教えてもらい、やっと脱獄。
それにしても見つからなかったらどうしよう。
iphoneの画面も修理したいし、美容室にだって行きたい。

バッグの中、かれこれ3回は探した。
洗濯機、冷蔵庫、キッチンのシンクの中もそれくらい。
それでも見つからず新聞ラックの中も。
結局今日も昨日の繰り返しなのか?
仕方がないから、ゴミ袋を漁る。とてつもなく不快。
だけどこの中にあるなら、捨ててしまったら終わりだ。
なんだか袋に放り込んだ記憶がある。
酔っぱらいとは実に恐ろしい。



休みを二日ほど潰した。
どう取り返せばいいのか。
まずは洗濯と掃除から始めようか。
連勤のつけは痛い。

やっと過去問研究。
カフェへと向かう。
負けるもんか。

お盆前最後の授業が終わった後、兄貴分の講師と後輩2人と朝まで飲んでた。
胃に何も入れずに授業に望んだため、男たちよりも刺身も酒もどんどん進む。
愚痴ってはだめと思いながらも、現状報告はできた。
自分自身のことは少しだけ話した、少しだけ。
それでよかったのかもしれない。
あとはただただ、楽しい飲み会だった。

水代わりにビールを煽り、カラオケで騒ぎまくる。

家に帰った後、即効でばたんきゅー。

起床後、酒を抜くために辛いものを食べたくなった。
身支度を終え外出しようとする。

鍵が無い。
こんな感情を抱き続けるのを、辞めてしまいたい。
気持ちを冷やすどころか、凍らせて砕け散って
解けて消えてしまえばいい。

それでも残っていて欲しいのは、講師としての商品価値。
そこに、まだ横にいる資格は残っているだろうか。

27になった。
あの時の慎吾と同じ年になった。
生徒さんに私がどう映っているかはわからない。