毎日の缶ビール、これ無くして帰路に着くのは難しい。
飢餓感を煙草への渇望感とわざと読み替え、肺を汚していく。
女を辞めたい。
うつつを抜かしているのは馬鹿らしく感じる。
別にドジでも無いし、天然でも無い。
一時的にネジが弛んでいるだけ。
もはやただの馬鹿。
講師を辞めたい。
やはり英語でさえ果たして生徒さんの弱点や課題点を見極められているか不安だ。
どうせ22時を過ぎれば酒をあおる。
なぜ間違えたか、なぜそう考えたか。分析できているとは言いがたい。
もし表面的な印象でその生徒さんについて語るともなったら、本当に講師を辞めるべきである。
受験勉強同様、仕事もやればやるほど課題が見えて行く。
だが、何なのだろう。
一方通行な授業にどん引いてないか?
「先生、命狙われるよ。」
「は?なんで?」
「だってさっき英語なんか無くていい、って言ってたじゃん。」
某S大学の過去問。英語が世界言語になりつつある状況と問題点に語った英文。
論点を抽出し、日本語に直す授業であった。
文法事項にはあまり触れなかった。
「別にやりたい奴はやればいいよ、外国語なんて。
だけど日本語もままならないのに、小学校から英語教育なんてふざけてるよね。」
「命ね・・。」
講師生命は断たれるのだろうか。この崩壊した教室の現状。
もうすぐ私に対するネガティブキャンペーンが始まるだろう。
正社員の無能と、非正規雇用の無能。
その大きな違いは、保身のための権力行使が可能か否かである。
例え私が吊るし上げられようと、他の講師にデメリットは無い。
万が一生徒さんに影響が出ることを考慮しても、生徒さんのことはともかく
売上げさえもどうでもいい会社だ。
自分なんかどうでもいい。
そんな思いで今まで強くなってきた。
だがそんな風に思う機会に恵まれなかった人間は、
必死に自分を守ろうとする。
慎吾に言われた。
「仲間つくれ。お前のことわかってる奴引き込まなきゃ。」
そんな処世術、みんなどこで学んでくるのだろう。
「よく言われるけどね。」
「え、命狙われるって笑」
「うん笑」
暗示だったのか、直喩だったのかはわからない。
理由は違えど、人間性を言い当てられた心地。