朝の日差しが眩しかった。
目を覚ます。
純と和馬もさっき起きたようであった。
横にいる奴と目が合う。
「よく眠れた?」
無駄に紳士的に聞いてきた。
私とどちらが先に起きたのだろうか。
寝顔を見られていないかだけ気になった。
考えてみたらノーブラで寝ていた。仰向けになることができない。
再びふとんにもぐる。そしてブラを探すが見つからない。
結局、純に見つけられたが、毛玉がついた着古したブラを間近で見られたのが恥ずかしかった。隅っこで和馬が苦笑している。
少しぼーっとした後、朝ごはんには某チェーン店の牛丼を食べた。奴が自転車で買ってきてくれた。奴と和馬は特盛で、純と私は並。醤油がききすぎていたが、おいしかった。
それからおのおの毛布に包まったり、誰かを背もたれがわりにしながら、だらだら野球を見たりした。
純の頭が私の太ももに乗っかっている。私は和馬の胸を枕がわりにする。
これといった話題はなかったが、楽しく過ごした。
男女の垣根がなくなった居心地の良さがあった。
すぐに帰るつもりであったが、やがて日が傾きかけ、純がバイトに遅刻しそうだと言い出した。
そして先に帰ってしまった。
いったい何時間居座ったのだろう。
和馬と、居心地のいい家に感謝だ。
その帰り道であった。
奴と二人きり。
「今日どうするの?」
「え?」
「うち寄ってかない?来ないの?」
「…どうして?」
「なんか予定あるの?」
「特に、無いけど。」
シャワーが浴びたかった。そしてスーツを脱ぎたかった。あと辞書が重い。だって、考えてみればバイト帰りなんだもの。おまけに生理中。
「昨日の夜触られたからさ、どうにかしないと」
どうやら、怒ってはいなかったようだ。
「我慢できなくなった?」
「あの状況だとな」
「で、どうする?来るの?」
行きたくない。
たまには自分の家で寝たい。
…だけど奴が求めている。それが私の幸せ。
「わかった。一回帰らせて。それから行くよ。」
終わりへの秒読みが、スタートした。