それからさらに思い返した。
いつだか、いつものようにテスト勉強が嫌になり晩ごはんをいっしょに食べる人を探していた時。
こんな時につかまるのはやはり奴しかいなくて、節約のためと思いファミレスの前まで来たが、結局格安居酒屋へと向かった。
宅飲みにしてしまったら、いつかのように家に帰ることはおろか次の日の一限に出ることさえも不可能になってしまうだろうから、外で飲むというのが賢明な判断だと思っていた。
だけど全然楽しくなかった。外で飲むのは、初めてバーで一緒に飲んだ以来だった。
その時に、和馬から奴へ電話がかかってきたことを覚えている。和馬が奴を呼び出してまで話さなきゃいけないこと。
薄々私にだって、推測できた。
バッとふとんをめくり、いきなり奴が起きた。
奴のあれはカチカチになっていた。
こんな場所で、こんな状況で。私は怒られるのでは?殴られるのでは?と怖くなり、奴に背を向け眠ろうとした。