NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ -14ページ目

NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHKの英会話番組講師でもある木下和好が英会話上達のイロハを余すところなくお伝えしていきます。

Chicago で$50で購入したおんぼろ車(ほんとうはアンティークカーだった)もついに修理不能になり、次にカーディーラーの友人から別の中古車を$350で購入した。相場よりかなり安く、乗り心地もまあまああだった。3年目の夏休みにBoston → Niagara→Chicago→Washington DC.→Boston と家族ドライブ旅行をしたが、途中で故障することもなかった。Boston の大学院を終え、その後米国企業に3年務めたが、やがて帰国する決心をした。日本に車を持って行くことも難しく又その価値もなかったので、買い手を探すと意外と簡単に見つかった。売値は $400だった。$350で購入しさんざん乗り回した車が$400で売れたので、「やったあ!」という気持ちになった。日本に立つ日まで必要だったので、空港に行く日に車の引き渡しをすることにした。でも買主はその日たまたま留守だから、キーを付けたままガレージの前に置いて行ってくれと言われた。それで地図を頼りにその家まで行き、、敷地内に一旦車を止めたら、2度とエンジンがかからなくなってしまった。なんとか連絡を取り、事情を説明したかったのに、電話番号も正確な住所も聞いておらず、連絡の方法がなかった。しかも知人に空港まで送ってもらうことになっており、すぐに出発しないと飛行機に乗り遅れてしまう。それから何十年も経つが、あの車がその後どうなったか今だにわからない。


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米国から帰国してしばらく経った時、幕張メッセでアメリカ展が開かれたので、家族を連れて見学に行った。アポロ計画で使われた宇宙船や、色々珍しい物が展示されていて、とても有意義だった。又アメリカの生活が懐かしくなるような物もあって、せっかく永住権を取得したのだから、アメリカに帰るのもいいかなとも思った。会場内を歩いていると、アメリカのアンティークカーが展示されてい所に来た。何となく見覚えのあるような車だったので良く見ると、それはChevroletで、私が米国で最初に買ったのと同じ名前の車だった。しかしその製造年号を見て目を疑ってしまった。それは1954年製の Chevroletだった。私は1970年代前半に米国留学をした時、1953年製の Chevroletという車を50ドルで購入し、2年半ほどだましだまし運転していたのだ。この展示会でアメリカのアンティークカーとして展示されていた Chevrolet はそれより1年若い車だった。私はアメリカでアンティークカーを運転していたことになる。100ドルで売らずに日本に持ち帰れば良かったと後悔した。


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シカゴで50ドルで購入した20年中古車 Chevrolet を修理するのは容易ではなかった。交換部品が簡単に見つからなかったからである。それでもタイヤ交換したりして、2年半の間に修理費としては購入価格の10倍を費やす結果となった。自分で危険な修理をしたこともある。エンジンにガソリンを送り込むパイプが破損した時、部品が見つからなくて、自分で水道ホースを取り付けた事もある。でもある時ガソリンタンクがおかしくなり、修理工場でも修復不能であると言われてしまった。でも古い車のマニアがいるので100ドルで引き取っても良いと言われ、廃車にするよりましかと思い、100ドルで買い取ってもらった。それから1週間も経たないある日、マクドナルドで昼食をしていると、見覚えのある車が目の前の駐車場に入って来た。何と私が1週間前に売った車を女子高生が運転していたのだ。びっくりして彼女に近づき、どうしてその車が動いているのか尋ねた。すると彼女は父親がいとも簡単に修理し、自分にプレゼントしてくれたと答えた。アメリカの人達は何でも自分でやってしまうことを改めて認識させられた。そう言えば、自分の手で家を改装したり車庫を作る人も多い。車のエンジンオイル交換など、日常茶飯事である。

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