大草原の小さな家 - その1 | NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHK英語教授がお伝えする英会話上達のイロハ

NHKの英会話番組講師でもある木下和好が英会話上達のイロハを余すところなくお伝えしていきます。

私が留学した当時、ボストンの大学院には独身寮はあったものの、既婚者用の住宅はなかった。住む場所も未定のまま、わずかなお金を持って大学院にたどりついた日の夜は、ゲストハウスに泊めてもらったが、翌日からどこに寝泊まりして良いのかわからなかった。本当に無謀な留学生活の始まりだった。翌朝学生課オフィスに行き住まいの相談をした所、たまたま数日前に誰かが学校に寄付した小さな家があるから、そこなら月額100ドル(光熱費込)の家賃で住むことが出来ると言われ、即断した。家賃100ドルは破格で、冬は極寒となるボストンで光熱費込は、家賃ゼロに等しかった。行って見るとかなり古い家だったが、家の前は野球場4コ分くらいの広さの草原、そして裏は延々と続く森で環境は抜群であった。でも家の中に入ってびっくりしたのは、冷蔵庫、料利用電熱レンジそして古いベッド以外は何もなかった。食器も布団も枕も椅子もテーブルも一切なかった。当然と言えば当然だが、そんな状態では生活が始められない。途方に暮れていると、大学院の地下に Give-and-Take Shop と呼ばれている部屋があるとの情報を得た。卒業生が不用になった物を置いて行き、新入生が使える物を自由に持って行くことが出来る仕組みなっていた。早速そこに出向き、必要と思われるものをなりふり構わず集めた。おかげでその日の午後から通常の生活を始めることが出来たが、全てが不ぞろいで、異常な光景となった。でもお金をかけずに快適な生活を始めることが出来た。

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