
10才~12才の時に脳に蓄積されていることばが母国語となる。そ
の時期に1つの言語だけ入っている人はモノリンガル( monolingual )、
2つの言語が入っていればバイリンガル(bilingual)、そしてトライリ
ンガル(trilingual)マルチリンガル(multilingual)というふうになっ
て行く。ところで「母国語(mother tongue)」ということばは、厳密に
言うと、英語でも日本語でも正確な表現ではない。なぜなら「母親が話
すことば」が母国語になるという印象を与えるからだ。当然なことなが
ら子供に一番近い存在が母親で、こどもは母親が話すことばを覚え話す
ようになる。しかし実際は子供が一番多く接する言語が母国語となり、
必ずしも母親の話すことばが母国語になるわけではない。
たいていの場合は、母親とまわりの人達が同じ言語を使うので、「母国
語=母の話す言語」の印象を与える。しかし異なる言語が使われている
国に住む家族には、全く異なる現象が起こる。たとえば日本人家族がア
メリカに移住した後、家では両親が毎日日本語で話していても、子供が
英語のテレビ番組を見、幼稚園に通い、現地の小学校に入学すると、圧
倒的に多く接することばが英語になるので、やがて英語が母国語になっ
てしまう。日本語には英語の訛が入り、外国人のような話し方になる。
その結果、親は日本語で話し子供は英語で応答 するようになる。移民の
国アメリカでは、こんな光景をどこでも見ることが出来る。
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