
和製英語は英語でないので、英語を話す時は注意が必要だ。だが日本人
のほとんどが、和製英語と気付かないで使っている和製英語がある。その
典型的な例のひとつが「プラスアルファ」である。公共のテレビ・ラジオ
でも使われ、その意味が誤解される可能性はゼロに近い。でも英語圏の
人達は「プラスアルファ」の意味がわからないし、その表現を使う人も
いない。「プラスアルファ」はかつて影響力のある日本人が、「+x」と
いう代数的表現を見誤った所から始まったらしい。x は未知数を表すの
で、「+x」は「+未知なる物」を意味すると考えられる。でも数学や
他の学問では、英語のアルファベットだけでなく、ギリシャ文字も良く
使われる。パイだとかシグマとかいう文字は全てギリシャ文字だ。ギリ
シャ語のアルファベットの最初はアルファだが、xと形が似ている。
xの左部分の上下がつながるとアルファになる。「+x」が「+アルファ」
に見間違えられたのはそのせいである。見間違えで使われ始めた「プラス
アルファ」は、またたく間に日本中に広まってしまった。「プラスアルファ」
を英語で言いたければ “and some extra” が一番近い表現だろう。
英語は正しく使う 必要がある。
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