
私達は、ことばを使って人と会話をしたり勉強したりするわけだが、その
内容も同じ言語で記憶し、同じ言語で思い出すと普通考える。すなわち
日本人であるなら日本語で考え、日本語で会話し、日本語で学び、それら
を日本語で記憶に留め、又日本語で思い出すと誰しもが考える。でも実際
は、そうではない現象が起こる。たとえば日本人の年少の子供が親の仕事
の都合でアメリカに住み、現地の小学校に入学すると、たちまち英語を覚
え、英語が母国のようになってしまう。当然学校の授業は英語で行われ、
授業内容も友達との英語での会話の内容も記憶に残る。でも9才以前に
突然帰国し、日本の学校に転校すると、ほんの数カ月で英語を完全に忘れ、
日本語だけになってしまう。でもその子供はアメリカの小学校で学んだ
内容や友達との会話の内容を鮮明に覚えていて、日本の友達に話してあげ
ることが出来る。もちろん日本語で。英語で覚えた内容は、英語を忘れて
も失われることなく、日本語で再現出来るのだ。もちろん記憶内容の英語
から日本語への翻訳作業も存在しない。このことは何を意味するのだろう
か?実は、日本人は日本語で考えるのではなく、万人共通の中枢言語で考
えその内容を記憶し、アメリカ人も英語で考えるのではなく、同じく万人
共通の中枢言語で考えの内容を記憶するというのが私の結論である。この
理解を誤ると、英語学習法 、英語教授法も誤ってしまう。
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