"対称”をオフにして、ポイントモードにし、モデルを動かしながら内側の方から見てみると、

どこにも所属していない、浮いているような点が4つ見つかると思います。
これらの点は、一つ一つ選択してdeleteキーで削除しても良いですが、使っていない点を全体的に消去するツールでも消去できます。
メッシュ>コマンド>最適化
を選ぶと、それだけで、これらの点が除去されます。


なお、こういったツールに関しては、ヘルプの説明などにも目を通しておく事をおすすめします。例えば、この最適化ツールでは、選ぶ時に歯車の印の所を選ぶと、より詳しい設定ができたりします。
では、ナイフツールで線を入れたいと思います。エッジモードかポリゴンモードにし、ナイフツールを選んで、属性マネージャでナイフのモードを”ループ”という設定にします。

これは、文字通り、そこを一周するような形で線を入れる事ができるモードです。他の設定は変えなくて良いでしょう。

そして、カーソルを近づけ、このような場所で一度クリックします。

すると、このように一周するような形で線が入ります。人間の骨格で言うと、かかとのような場所ですが、犬の場合はかなり高い位置にあります。
次に、つま先部分の面を、押し出しツールで押し出します。

では、”ポイント”モードにして、それぞれの点を動かして整形していきます。投げ縄選択ツールを使い、右面図で点を移動していったりすると、作りやすいかもしれません。犬の場合は、人間で言うとつま先立ちのような接地になっているようなので、そういう足の構造や骨格などを調べながらモデリングすると良いと思います。各部のバランスなども、気になった所はその都度変えてみます。

まだ線が少ないですので、全体的に丸みを帯びてしまいますが、そこはあまり気にせずに、それなりに作っていきます。

このように、たまにサブディビジョンサーフェイスをオフにした状態で、各方面から見てチェックしてみると良いかもしれません。

では、後ろ足も同じ手順で整形します。

では、ナイフツールで足先に線を追加してみたいと思います。
ナイフツールのループモードで、縦と、

横に、

一回ずつ線を入れます。すると、関節のくびれの部分や接地の部分がややハッキリ出るようになりますので、ポイントモードにして整形します。
後ろ足も同じ作業を行います。

では、また線を追加してみたいと思います。ナイフツールはポイントモードのままでも使えるようですので、ポイントモードのままで入れていきます。ナイフのループで、図のように、関節の上下に1本ずつ追加します。

続いて、足の縦割りの線を入れます。
前足の先端の下部の横線にナイフツールのカーソルを合せると、

このようになりますので、クリックして線を入れます。足の真ん中を縦に通り、頭から胴体、後ろ足まで全体的に入る線です。こういった大掛かりな線は、入れ過ぎると整形が難しくなるので、気をつけた方が良いかもしれません。

足の断面の形などを考えながら、点を動かしていきます。
(つづく)