今のところ、このような段階までモデリングが進んできたわけですが、

こういった画面にしてみると、手前が大きく表示され、後ろは小さく表示されるので、実際の形を把握でき辛いと感じる場合があります。
そういった時に、カメラの焦点距離を変えて、その影響を小さくする事ができます。
右下の属性マネージャの”モード”という所から”カメラ”を選ぶと、その設定画面が出てきます。カメラオブジェクトというタイトルになりますので、その下の欄から”オブジェクト”を選んで下さい。すると、以下のような画面になり、焦点距離を調節できます。最初はクラシック(36mm)となっていると思いますが、数値を変えたり、選んだりできます。

ただし、この設定を変えると見え方が変わってしまっていますので、ここを変えた、という事は忘れない方が良いでしょう(他の参考画像などを見た時に、見え方が何か違う、みたいに悩む場合がありますので)。
とりあえず焦点距離を80にすると、このように変わります。頭の方が大きく見えていたのが、かなり普通っぽい見え方になったと思います。

では、今後は、このような焦点距離(78.8にしました)にしてモデリングを進めてみたいと思います。
鼻先あたりに手を加えたいので、足に線を追加した時と同じような方法で、ナイフツールを使って線を追加します。
左側から”エッジ”(あるいは”ポリゴン”でも良いようです)を選び、オブジェクトマネージャから”動物”を選び、ナイフツールを選択します。すると、右下の属性マネージャにナイフの設定が出ますが、今回は、モードを平面にしたら、平面は”X-Y"にします。
そして、カーソルを鼻先に持っていき、このような状態になったら一回クリックします。

するとこのように、オブジェクトとX-Y平面が交わった所に線が入りますので、あとはまた”ポイント”モードにして、これまでと同じように、オブジェクト上の点を少しずつ動かして整形していきます。

基本的に、オブジェクト上にこういった線を増やすたびに、思った形を出しやすくなりますが、一方では増やし過ぎると整形が難しくなるので注意しましょう。


実際には、このように近くから見たり、ひいて見たりしながらモデリングを進めていきます。

たまに、口元などで見えているのに選べない点がありますが、それは微妙に埋まっている(たぶんサブディビジョンサーフェイスをオフにした状態では埋まっている)ため、判定上は見えない点として認識されているためです。そういう場合には、選択ツールの可視エレメントのみ選択のチェックを外して選択します。
1を押しながら左ドラッグでカメラ移動、3を押しながら左ドラッグでカメラ回転、2を押しながら左ドラッグ、あるいは、スクロールホイールでカメラのズーム、といったショートカットを駆使しながら、点の場所を調節していきます。
想像で作っていても、3Dで作ってみるといろいろと分からない所が出てきますので、写真や実物などを参考にした方が良いと思います。ミニチュアのフィギュアなどを入手するのも良いかもしれません。
では、目の場所を検討するため、仮の眼球のような物を入れてみたいと思います。
画面上部の”立方体”アイコンを長くクリックすると、いろいろなオブジェクトが出ますので、その中から”球体”を選びます。

属性マネージャで半径を12cm(適当です)にして、

オブジェクトマネージャで、”動物”の子になるようにドラッグします。

場所を適当に移動します。対称の下にありますので、対称的な場所に、もう片方の球体が表示されます。

マテリアルを作成して、眼球に黒い色をつけてみる
マテリアルというのは、材質という意味で、物体表面の色や模様など、見た目がいろいろと設定できます。
画面下の左端の方にある”作成”を押し、新規マテリアルを選びます。

すると、左下にMatという新しいマテリアルができ、

右下の属性マネージャには、そのマテリアルに関する情報が出てきますので、属性マネージャで色を黒っぽくしてから(スライダーや数値入力などで決められます)、

左下のMatを、右上のオブジェクトマネージャ画面内の”球体”にドラッグ&ドロップします(”球体”という文字の上に)。
すると、オブジェクトマネージャ上で”球体”の右側の欄に、下図のようにマテリアルが追加され、

眼球の色が黒く表示されるようになります。

マテリアルというのは3DCGソフトの中では大きなテーマですので、ここでのマテリアルの解説はこの程度にしておき、さらに細部のモデリングを進めていきたいと思います。
(つづく)