CINEMA 4Dによる動物のモデリング 5 | CINEMA 4Dと初音ミクV3の使い方

CINEMA 4Dと初音ミクV3の使い方

Cinema 4Dと初音ミクV3の使い方が全く分からない人が、少し分かるようになるブログです。
説明内容は一例ですので、マニュアルや各種参考書、記事や動画などもご参照下さい。
また、他の3DCGソフト用の参考書や記事でも、内容はCinema 4Dに応用できる場合があります。

では、モデルのバランスを調節してみたいと思います。動物といっても色々な種類がありますので、実際に作りたい動物の写真などを参考にして作業した方が良いかもしれません。ここではとりあえず、犬(っぽいもの)をテーマに作っていきたいと思います。
また、ここでは説明しませんが、自分で用意した、横から見た写真や絵などの画像を背景画像として設定して、それに合わせながら作っていく方法もあります。

では、作業画面を、右面から見た図にします。変え方は最初の方でも説明しましたが、画面右上の、

このマークを一回クリックすると画面が4分割されますので、左下の”右面”図の右上にある同じマークをクリックすると、右面の図が全体的に表示された状態になります。
表示は、グーローシェーディングにすれば、下のようになります。

前後の足の間隔を広げたいので、胴体の後半部分を後ろに下げる事にします。右上のオブジェクトマネージャで”動物”を選び、左のアイコンから”ポイント”を選び、ポイントモードに設定します。

左上の選択ツールから長方形選択を選び、右下の属性マネージャ画面で、可視エレメントのみ選択のチェックを外してから(外さないと、選択しても一番前の点しか選択されない事になりますので注意して下さい)、胴体の後半部分のポイントを選択します。

青い軸にカーソルを合わせ、白くなったらそのまま右方向にドラッグすると、選択した点が後方に下がります。

下げ終わったら、何もない場所をドラッグして放すと、点の選択は解除されます。
このようにして、横から見た形を、だんだんと犬っぽくしてみます。

今度は、背中から尻尾にかけての高さを、少し落としてみます。
これらの点を選択し、

下に下げます。


後部から尻尾の部分を選択し直して、

さらに下げます。

このように、横から見た状態での点を少しずつ動かして、犬のシルエットに近づけていきます。
試行錯誤しながら作業している事もあり、手順は載せきれませんので、とりあえず完成状態の図を掲載します。

とりあえず、これくらいになるまで、点を移動します。点の数は変わらず、点の上下左右だけを動かしていますので、丁寧に取り組んでみて下さい。耳の部分は後で作りますので、今は形としては考えなくて良いです。また、口の先がとがったような形になってしまうのも、最初に足を押し出した時と同じように線が少ないためですので、今はこの程度にしておきます。
長方形選択で点を選択した時には、(今は可視エレメントのみ選択のチェックを外していますので)、手前の点だけではなく、重なって見えない後ろの点まで全部選択している、という事に留意します。

いったん透視図に戻してみると、このような感じです。



では、左側から”ポリゴン”を選んでポリゴンモードにし、耳の部分を押し出してみようと思います。
押し出しツールで耳になる面を選択して、

押し出します。

画面で何もない所をクリックして、押し出しツールで選択されていた選択面を解除すると、このようになりました。


表示を”グーローシェーディング(線)”にし、オブジェクトマネージャの何もない所をクリックしてオブジェクトの選択を解除し、サブディビジョンサーフェイスの右側のチェックをクリックして機能をオフにしてみた時の状態です。





たまには、このようにサブディビジョンサーフェイスをオフにした状態で、形状を確認したり、モデリングを進めたりするのも良いかもしれません。やや犬っぽくなってきたのではないかと思います。

では、動物としての丸みや、各部の形状などをじょじょに入れていきたいと思います。できるだけ、参考資料や写真、実物などで実際の形状のイメージを頭に浮かべながら作業していくと良いでしょう。
つづく