CINEMA 4Dによる動物のモデリング 4 | CINEMA 4Dと初音ミクV3の使い方

CINEMA 4Dと初音ミクV3の使い方

Cinema 4Dと初音ミクV3の使い方が全く分からない人が、少し分かるようになるブログです。
説明内容は一例ですので、マニュアルや各種参考書、記事や動画などもご参照下さい。
また、他の3DCGソフト用の参考書や記事でも、内容はCinema 4Dに応用できる場合があります。

では、頭になる部分を、押し出して作ってみたいと思います。押し出しの手順は今までと同じで、右側のオブジェクトマネージャでは”動物”を選択し、左側のアイコンから”ポリゴン”を選び、押し出しツールを選びます。
そしてまず、前面上4つの面を同時に押し出します(複数の面を押し出し対象として同時に選択する時にはshiftキーを押しながらクリックです)。


このような感じにします。これは、とりあえず首の部分のイメージです。
続いて、もう一回、そのまま同じ面を押し出します。


ここは、後頭部のイメージです。

続いて、もう一度押し出します。

ここは、額あたりのイメージです。
ここまでできたら、一回、画面内で何もない所をクリックして、押し出し面の選択を外します。
次に、上あごと下あごが分かれるように押し出してみたいと思います。

まず、前面上二つの面を同時に押し出してから、

上向きの緑の軸(Y軸)にカーソルを近づけ、白く変わったら、上に少しドラッグします。すると、押し出した面が少し上(Y軸方向)に上がります。


このようにします。

そしてまた、画面で何もない所をクリックして、押し出し面の選択を解除し、今度は、二段目の面二つを押し出します。


押し出したら、上あごの時と同じ手順で、押し出した面を少し下に下げておきます。

口が開いたようなイメージです。

次に、下図のように、後頭部と額の上部4面を押し出しツールで選択し、少し押し出しておきます。

眼球が入る場所を確保するようなイメージです。

作業中でも、作業の場所によってカメラを動かし、作業しやすいような角度にすると良いでしょう。
これで、この段階での押し出しはとりあえず終わったので、何もない所をクリックして、押し出しツールの選択を解除しておきます。

線を表示しない表示法(表示をグーローシェーディングにする)に変えると、このような感じです。

この段階では、まだ素材を用意したぐらいなので、形やバランスなどは気にしなくていいでしょう。また、どこの面を押し出すかなどのルールも特にある訳ではないので、慣れてきたらいろいろと試しても良いかと思います。

では、オブジェクトマネージャ画面で何もない所をクリックして、オブジェクトの選択を解除してから、今までに作ったモデルを観察してみて下さい。すると、モデルの真ん中にへこみがある部分が見つかると思います。これは、押し出し時に、対称面上にポリゴンができたため、そこの処理が少しおかしい状態を表しています。

そこで、これを修正する作業をしてみたいと思います。

では、右上のオブジェクトマネージャの”対称”の右にあるチェックをクリックして赤い×印にしてから、モデルの左から見るような位置にカメラを動かします。

すると、対称機能がオフになっているので、モデルが半分だけの状態になりますが、尻尾と頭の部分は、穴が塞がっている事が分かります。ですので、この部分の面を取り除きます。


オブジェクトマネージャで”動物”を選択し、左側のアイコンから”ポリゴン”を選び、ポリゴンモードにします。そして、左上の選択ツールアイコンから、ライブ選択を選びます。

このツールで、取り除きたいポリゴンを一つずつ選択していく訳です。これまでと同じように、このツールの属性が、右下の属性マネージャに出ます。今回は、手前に見えている一枚だけを指定していきますので、可視エレメントのみ選択のチェックは入れたままにしておきます。また、”半径”という項目で、選択ツールが指す範囲の大きさが変わりますので、適当に調節して下さい(ここでは5にしてみました)。他の項目は変えないで良いです。

では、shiftキーを押しながら、取り除きたいポリゴンをクリックして選択します。取り除くのは、対称面(ZY平面)上にあるポリゴンだけですので注意して下さい。controlキーを押しながらクリックで、間違えて選択したものを外す事もできます(たぶん)また、何もない所をクリックすれば、選択は全て解除されます。

このように選択できたら、deleteキーを押して取り除きます。

これで、右上のオブジェクトマネージャで”対称”のチェックを入れると、モデルのへこみがなくなっていると思います。


では次に、各部のバランスなどを調節し、形も少しずつ作っていきたいと思います。(つづく