
選択の取り消しのやり方
右側のオブジェクトマネージャ内でオブジェクトをクリックすると、文字が白くなって選択された事が分かりますが、この選択状態を終わらせたい場合は、オブジェクトマネージャ内で何もない空白の場所をクリックすれば(あるいは作業画面内で何もない所をクリックしても)、選択は解除され、何も選択されていない状態に戻ります。
では、これから足の部分を作ってみたいと思います。まず、オブジェクトの底面をのぞきこむような位置や角度に、カメラを調節します。カメラの角度は、カメラの回転を使えば、左右方向だけではなく上下方向にも回転できますので、カメラの位置を下に移動してから、見上げるような角度にカメラを回転させます。

すると、下からのぞく関係上、グリッド越しに見えるようになり、グリッドが邪魔ですが、これは、画面左上の”ビュー カメラ 表示 …”の並びにある”フィルタ”をクリックし、その中にある”グリッド”のチェックを外せば消す事ができます。

このようにグリッドが消えます。
では、この底面の一部を押し出して、足の部分を作り出したいと思います。まず、今回は”面”を操作していきますので、左端にあるアイコンから”ポリゴンモード”をクリックします(前回使用した”ポイントモード”の2つ下にあると思います)。
このように、Cinema 4Dでは、今は何のモードなのか、という事が結構重要です。
そして、ポリゴンモードにした状態で、右側のオブジェクトマネージャ画面にある、"動物”をクリックして選択すると、このような表示になると思います。

右側だけは青いラインがありますが、左側は対称オブジェクトで鏡に映ったような状態ですので、実際に作業できる面は右側の面だけですよ、みたいな表現です。
この時のオブジェクトマネージャの状態です。”対称”をクリックすると”対称”が選択されますが、また別の意味になってしまいますので、”動物”をクリックして選択した状態にして下さい。

では次に、押し出しツールを使います。押し出しツールは、上のメニューの、メッシュ>作成ツール>押し出し、にあります。

この押し出しツールは、上の手順ですでに”動物”を選択していない場合には、選べない状態になっているので注意して下さい。
押し出しツールを選ぶと、カーソルにも押し出しツールの小さいアイコンがくっついた表示に変わり、カーソルを面の上に移動させると、その面が白く表示されると思います(まだクリックはしないで下さい)
では、カーソルが押し出しツールになった状態で、押し出したい面を選択します。前足になる面と後ろ足になる面、2つを選びたいと思います(今回は同時に押し出して、同じ長さにしたいためです。もちろん、一つずつ押し出したりする事もできます)
まず、手前右角の面をクリックすると、その面が黄色に変わります。その状態で、今度はshiftキーを押しながら、後ろ右角の面をクリックします。すると、その面も黄色に変わります。shiftキーを押すのは複数選択するという意味です。

選択すると、このような表示になります。次に押し出しの操作をしますが、ここでやや注意するのが、軸の存在です。赤、青、緑、の矢印の軸が出ていると思いますが、そこにカーソルを持っていくと、軸が白く光って、光った状態でドラッグすると、選んだ面がその軸の方向に動いてしまいます(つまり、押し出しの機能ではなく、”軸に沿って移動”という機能が働いてしまう訳です)
ですので、作業画面で何もない場所をクリックしたまま、右にドラッグします。
すると、面が押し出されます。ドラッグする方向は下ではなく右、という事に注意して下さい。右にドラッグするとそのドラッグした距離だけ、その面が、面の向いている方向(つまり下向き)に押し出される、というわけです。ここでは使いませんが、逆に左にドラッグすると、押し込むような機能になります。
慣れてくると、例えば2つめの面を選択したら、(クリックを離さずに)そのまま右にドラッグして押し出したりもできます。

ドラッグして押し出しが成功したら、このようになっていると思います。これが、4本足のもとになる部分、というわけです。"対称”が効いていますので、反対側が同じ形になります。ドラッグする長さは適当で良いですが、一回ドラッグを終了して、もう一度ドラッグして押し出すと、そこに線が追加されて2段になりますので注意して下さい。
では、カメラを最初の位置まで戻し、グリッドも出しておきます。(画面左上の”ビュー カメラ 表示 …”の並びにある”フィルタ”をクリックし、その中にある”グリッド”のチェックを入れる)

この段階ではまだ、下の2つの面が選ばれたままで、カーソルも押し出しツールですが、ここで画面にある緑の矢印つきの軸(Y軸)にカーソルを持っていくと軸が光りますので、その状態でカーソルを下にドラッグします。すると、先ほども説明しましたが、押し出し機能ではなく、軸に沿って移動の機能が働き、下の2つの面が下に移動しますので、適当な所までドラッグします。足を伸ばすというイメージです。

だいたいこのような感じになれば良いでしょう。後でも調節できますので、高さ0(Y=0)に合せたりする必要はないです。
そして、作業画面内で何もない所をクリックすると、選択されていた面の選択が解除されます。

このように、足の部分の押し出しが終了した状態になりました。これまでの手順や、どこを押し出すかなどはあくまでも一例ですので、他にも色々と手法はあると思います。
ここで、足がY=0よりも下に来てしまって気になる場合は、いったんモデルモードにして、
(前にも出てきましたが、左側のこのアイコンをクリックです)
右側のオブジェクトブラウザで"動物”を選択してから、緑の軸にカーソルを近づけ、緑の軸が白く光った状態で、全体的に上に移動させれば良いでしょう。


このように、オブジェクト全体を移動したりしたい場合は”モデルモード”、オブジェクトに含まれる点を操作したい場合には”ポイントモード”、また、オブジェクトに含まれる面を操作したい場合には”ポリゴンモード”にする、ぐらいの理解で良いと思います。
では次に、尻尾の方を作ってみたいと思います。これも先ほどと同じように、面を押し出して作成します。作りたい動物によって尻尾の感じも違ってくるので、実際には完成した状態を想像しながら作業した方が良い場合もありますが、今回は一例として、あまりこだわらずに作っていきたいと思います。頭より尻尾を先に作るのは、尻尾の方が簡単そうだからです。
尻尾を押し出しますが、先ほど足を作ったのと同じような作業になります。ポリゴンモードにし、右側のオブジェクトマネージャから”動物”をクリックして選択します。そして、カメラはオブジェクトを後ろから見るような位置にします。ツールは押し出しツールです。

では、尻尾にしようとする面(この図では右上角にある1枚)をクリックしたまま右にドラッグします。対称状態ですので、対称側の面も同時に押し出されています。

これで、尻尾のように少し伸びましたが、いったんマウスを放してから、もう一度同じ操作をして、二回目の押し出しをします。

またいったんマウスを放してから、三回目の押し出しをします。

これで、尻尾の部分は3分割されたような状態で完成しました。途中に線を入れておく事で、後からの変形が多少やりやすくなります。(もちろん、あとから線を入れる事もできますが)

別方向から見た様子です。
では、次にサブディビジョンサーフェイスを入れ、どのような形状になるのか確かめてみたいと思います。(つづく)