私は結構アニメを見る方なので、世間で言うオタクなのだろうな…とは自覚しています。昭和世代を生きてきた自分としても想い出の作品は幾つかありますが、つい先日 TV 放送が最終回となった恋愛ラブコメ『うる星やつら』もその中の一つです。旧版も当時欠かさず見ていたので、令和版も毎週楽しみに最終回まで見ていました。
TV版の『うる星やつら』は、ご存じと思いますが『週刊少年サンデー』で連載されていた高橋留美子の人気漫画が原作です。映画 (劇場版) や OVA 版も作られています。
実は私は漫画の方はあまり読んでおらず (高橋先生申し訳ない…)、アニメから入ったクチです。映画は 1 作目以外は 2 作目~ 5 作目 (完結編) まで映画館に足を運んで観ています。
令和版も綺麗に終わったのですが、少し「あっさり目の演出」だったように個人的には感じました。劇場版完結編だと特にラストの「忘れるもんかぁっ!」のシーンが劇伴 (「Never Forget You」→「 Love You Forever」→「Fly With Me」→「好き嫌い」) の効果もあってかなり盛り上がるのですが、令和版は感動こそすれ淡々と進んでいったような気さえします。多分ですが、現代っ子にはこのぐらいのライトな内容で良いのでしょうね。
劇場版完結編だとこんな感じ。
どうしても“想い出補正”が掛かってしまうのかも知れません。同じアニメ化されたエピソードですが「どちらが好きですか?」と問われれば、古臭い浪花節的だと思われるかも知れませんが、私個人はやっぱり劇場版完結編が好きです。
それでも、この令和の時代に『うる星やつら』は無謀では? と個人的には思っていましたが、原作の魅力を崩さずに「今風の絵」とお話で最後まで崩れずに放映したことが凄いと本当に心から思います。
作品に関わったすべてのスタッフの皆様、お疲れさまでした。