雨降りの週末 | お日様母さん ― 晴れのち曇りそして雨 ― がんとの闘い

お日様母さん ― 晴れのち曇りそして雨 ― がんとの闘い

私の母親が突然「がん」と診断された。「がん」と闘い、一生懸命に生きた母と後悔ばかりの子の闘病生活を綴る。そして、2018年ついに私自身にも「がん」との診断が…。

平日は仕事もあるし出歩けないので週末は買い物に…なんて思っていたら、予報通りの雨。いや、平日もテレワークなんだから出かけられるだろう!? という突っ込みは甘んじて受けます。

 

雨が降っているので気温が上がらないせいか、午前中は少し肌寒い。少し厚着をして今はストーブを点けている。カーテンを開けてあるが、部屋の中は薄暗く、鬱になりそう…。鬱に? まぁ、そんな柔なメンタルではないから、さっさと階下へ移動して昼食兼朝食のトーストをいつも通り焼いて食べる。

 

お腹が一杯になったところで、朝刊をパラパラと読む。気になった記事はあまりない。ネットでいち早く目にした情報が多いからという理由もあるのだろう。折り込みチラシも一通り見たが、雨で出かけるのが億劫になってしまっているのと、食指を動かされるような商品は見当たらない。

 

そういえば、普段着として着ているカジュアルシャツの後ろ側の襟部分がほつれてきていた。ユニクロ製で結構厚手のものだったが、ヘビーローテーションだったのかも知れない。そういえばユニクロのチラシも入っていたが、この雨の中移動する気にならなくなった。市内にあるのだが自宅からユニクロは結構遠い。

 

食後の一息ついたところで、自室へ上がる。PC を起動し、今ブログ日記を付けている。

 

こうやって部屋のなかで PC の画面見ている最中も、パラパラと言うよりサササササッと雨の降りしきる音が窓の外から聞こえてくる。時々、ポタリと大きな雫が屋根や敷地内の水たまりに落ちる音も混じっている。

 

窓から見える住宅地の風景は、白っぽいカスミの向こうにあるように感じられた。家の前の道路を通過してゆく車が数台、バシャバシャと水を跳ね上げながら走る音。静かな土曜の午後の部屋はそんな音たちに包まれていた。

 

何か音楽でも聞こうか。少し冷えた指先をストーブの火で暖めながら、灰色の絵の具を流し込んだような窓枠に切り取られた雨空を眺めていた。