坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~ -9ページ目

坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~

記事のテーマパーク。
記事の複合型施設。
記事のパルコ。



今の若者が選挙に行かない理由って、
興味がないからとかではなく、
希望的観測で、

今後の自分の人生と、
今後の日本の未来というものが、
かなりかけ離れた、乖離したものだと
解釈してると思ってるんですよ。


つまりそれはどう言う事かというと、
例えば何かの天変地異が起きて
日本がかなり良い国になったとします。
若者が優遇されたり、
育児に関する手当てが厚くなったりみたいな
国になって、
全体的に良い方向に向かったとしても、
じゃあだからといってそれは
自分の人生にどう直結するんだ?
という、ある種の達観的な思考がもう
蔓延してしまった気がするんですね。

SNSがあるからこそ、
日本の実態、あるいは未来というボヤけた
視界よりも、
私、そしてそれ以外の人という
個人間のくっきりした優劣や精査みたいなものが
自ずと生まれてるんですね。

例えば今で言う
インキャ、陽キャとかいうある種の差別用語ね。
あとは親ガチャとか。

それでもう個人の人生や思考みたいなものが
分断されてしまってる訳じゃないですか。
それってSNSが無い時代には
あまりなかった気がするんですよ。
いや、あったとは思うんですけど、
ここまで綺麗に分別されて無かったんですね。


なので、今の若い子たちには
若いというだけのチーム感がほぼ無いんです。
微細なジャンルでのチーム感はもちろんあります。
でも、若いという大きいくくりでの
チーム感は無いんですね。
この、チーム感というのは
ほんの10数年前までならあった気はします。

なのでね、
僕たち、私たちは若いんだ!
この世代で、未来を変えるんだ!!
とかゆう、抽象的な概念なんて
ちゃんちゃら無いんですよ。
そんなの『ウケる』みたいな感じですよ。

完全なる1対1時代になってしまったんですね。

なのでね、端的に言うと、
今の若い子たちに選挙なんて、
なんの魅力もないんです。
日本の未来がどうなろうと。
だって自分の未来と密接してないように感じるから。
そんな事よりも対峙しなきゃいけないものが
沢山あるんです。
息苦しいんですよ。
この、2010年以降の若者が
抱えてる、えもいわれぬ閉塞感というのは、
到底今の老害たちには分からないんです。

なので、個人の、1人個人の幸福感を
高めていくしか無いんですね。
幸い、今はそれこそSNSで
個人が力を持つ時代だから、
それが救いだったらしますね。
僕だってそうです。

まぁ僕は今年30のいい大人なんで
選挙行きますよ。
行きますけどね。










随分とブログ更新が滞ってしまった。
季節はすっかり梅雨に差し掛かっている。

梅雨前線が俺の許可もなく
土足で上がり込んできている。

コイツは昔からそういう所がある。
ガサツだ。

でも最近、雨にも降り方によって
呼び名が沢山変わることを知った。
特に涙雨(なみだあめ)という名称を知った時は、
それはそれはとても趣深くて良かったので、
俺は梅雨前線を許す事にした。

靴は履いて欲しい。

最近インプットが足りてねぇなーと思う。
アウトプットしてばかり。
特に今年に入っては、月に1回のペースで
新曲をリリースしている。
けれど、曲のアイデアだったり
次にやりたい事、みたいなものは
ブワブワと浮かぶ。

そこから鑑るに、
俺は結構インプットの量が
少なくても割と膨大な
インスパイアだったり
インスピレーションだったり
インクレディブルだったり
あとはその、インドネシアだったりを
貯蓄出来る人間なのかも知れない。


とはいえインプットを怠るのはいけない。


SNSを開けば
スパイファミリー、
五等分の花嫁、
ストレンジャーシングス

などと言った、
今流行を席巻しているアニメやドラマが
散見され、そのどれもを興じずに生きるのは
クリエイターとしてどうなの?という
ある種の強迫観念に駆られるので
ひとまず周りが大絶賛している
ストレンジャーシングスを見始めた。

ストレンジャーがシングスしていた。
やはり面白い。

次はスパイファミリーに手を出すか?

と言うかその、
新進気鋭の漫画とかが
次々に頭角を表してきてて
単純に凄いと思う。

なんたって漫画の歴史なんてそう
浅いものでもなく、群雄割拠を
築いてきたジャンルであるのに
そのテーマや作品内容の余地が
まだあるんだ、という事に驚く。

ベタだったり、ニッチだったり、
色々あるとは思うけど
その網を掻い潜って話題になるってのは
本当に凄い。感心する。


まぁ音楽だってそれだ。
『メロディなんてもう飽和している』
『やり尽くされた』
等とネガティブな印象を抱いていた時期もあるが
それはあくまでマクロな視点で、
ひとたびミクロな視点で考えると
まだまだメロディーや面白い曲は
作れるなって思う。

特に2020年以降の楽曲は
メロディーの譜割がどんどん細かくなって
音域のレンジも広くなって
コード進行はどんどん複雑になっている。

それらの組み合わせが、
まだまだ発想の余地を生み出している。

それは漫画や音楽に限った事ではない。

だからエンターテインメントは衰退しない。

今後もずっと皆の生活に付随していくものだ。



ちょけた内容にしようと思ったら
かなり真面目な話をしてしまったので、
この辺で終わります。











たまに、ごく稀に、
奇行 を開催したくなる時がある。


そもそも平日の昼間まで寝て適当に起きて
ほぼ朝じゃんと言う時間まで曲を作る
そして酒を飲む、

というフリーランスさながら
一般の方とは一線を画したlifeのstyleを
aliveしてしまってる以上、
生活そのものが奇行だと指摘されても
グゥの音も出ないのであるが、
ここで言う奇行とは、その上をいく、
と言うかその、計算的に、自覚的にやる
奇行である。


つらつらと御託を述べてしまったが
つまるところ俺が今回開催した奇行は...




『ベランダで1人パーティ』




である。

どうだい。奇妙だろう?
得体が、知れないだろう?


そう。兼ねてから脳の奥底で
やってみたいという念があった。
その都度、何を言ってるんだお前は
と言う別人格のまともな自分が
それを押し殺してきた訳だが、
この度その想いが暴発したのである。

ベランダで1人パーティの概要は、
それはお金持ちがたまにやっている
自宅の広い庭でキャンプしてみた!
的なやつの、そこから着想を得た
廉価版的なやつだ。


思い立ったが吉日、
俺はおもむろにスーパーへ突撃し、
着の身着のまま肉、野菜、酒を購入。
やがて夜も更けた頃、念願の
奇行が開催されたのである。


大阪市の秩序が確実に乱れた瞬間だった。
否、西日本と言っても過言ではない。
皆が日々のルーティンを実行する中で
俺は完全にそのムーブを掻き乱していた。

ルーティンとは程遠い、なんだろう、
鬼逆ルーティンである。



細長い、ごく一般的なベランダだ。
成人男性にはもちろん狭い。
そこに椅子と、切った食材を設置して
IHコンロと鉄板を用意する。


なんだこれは。



既にもう、良い。



良過ぎる。



季節も相まって心地の良い夜風と、
たまに通る車の風情が侘び寂びを
生み出していた。


何より、『俺は何をやっているんだ』
という行為を、わざとやっているのが良い。


いや、俺これ敢えてやってますからwww
こんな事やっちゃう自分
割と嫌いじゃなくてwww



と、そういうスタンスを突き通した。




景気付けに、肉から焼く。

兼ねてから不思議に思っていたのだが、
普通にキッチンのコンロで調理するよりも
鉄板と高火力の調理というのは
良い感じに香ばしくなって
食材が美味しくなる気がする。


めちゃくちゃ美味い。


※念のため書きますが
最上階&角部屋なので上下左右、どなたにも
煙などによる迷惑をかけないという
配慮の上行っております。


そして、俺は調子が悪い時、脂身が多い
肉を食べると梅雨時期のダムくらい
お腹が決壊するのだが、
それを見越して凄まじいほどの
キャベツを食べると大丈夫、という事を
最近発掘したので、凄まじいほどのキャベツを
食べる。

ありがとうキャベツ。
キャベツがTwitterしてたら
フォロワー150万人くらいいるだろうな。
すごいよ。
で、たまに高飛車な発言して
炎上してそうだな。
そこも好き。







確かに俺は今、
ベランダで1人パーティを行なっている。


亜空間だ。


もし俺が外国人で、
飛行機で日本に来日したとして、
その飛行機の窓から
ベランダで1人パーティをしている人間を
目の当たりにしたら、
間違いなくそれを超えるインパクトは
これ以上もう無いだろう。


『おいジェシカ!あれを見てくれ!ほっそいベランダで何か焼いて食ってる日本人がいるぞ!!』

『笑わせないでジョセフ、そんな筈がない』

『本当だ!あれを見てくれ!』

『やだ...本当じゃない...もう帰りましょう』

『だな...この国は狂ってる...』





こうならざるを得ない。


伝統深い日本の旨味を、
俺の奇行が全て奪い去ってしまうのだ。



そんなこんなで、
様々な外国人の旅行を挫折させている最中に
俺はエリンギやら、鶏肉やらを
めちゃくちゃ焼いていて、
なんかもうめっちゃ楽しい。


1人って昔から嫌いじゃなかったけど、
これはもはやもう1人の自分と遊んでるので
実質2人だ。


程なくして食材が尽き、

『絶対にまたしよう』と思った。




そしてリビングに戻った時、
小さめのムカデが出た。



恐らくIHコンロのコンセントを引くために
1cmくらい解放しなくてはならなかった窓の
その隙間から侵入したのだろう。


『もう絶対にしないでおこう』



と、たった2分で気持ちが逆転した。


幸い小さめだったので処分したけど。



今回行った奇行、

ベランダで1人パーティは
絶対にまたやりたいけど
絶対にまたやりたくない


と言った、シュレディンガーの猫みたいな
結末に終わった。




皆様も是非、自宅のベランダで
パーティをし、
それに基づいた論文を書いて欲しい。


では。