異文化コミュニケーション | 坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~

坂本龍~今夜は泡風呂ぐ~

記事のテーマパーク。
記事の複合型施設。
記事のパルコ。




皆さんはコンビニに行った時、
店員さんがアジア系の
外国人さんだった事はないだろうか。


そして、外国人さんの決して
お世辞にも上手いとは言えない日本語を
聞き、『大変なんだろうけど頑張ってほしい』と心の底から思った事はないだろうか。




俺は、ある。




そう。
ついに僕のバイト先にも、
アジア系の外国人さんが
新人として入ってきたのである。





しかも2人同時にだ。





僕はこの日、てっきり
高校生の中原くんと2人きりだと
思っていた。
中原くんは、やる気のなさそうな風貌だが、話すと結構面白い。



そんな中原くんと、今日は
どんな些細な会話を繰り広げようかと
思っていたら、社員の人から一報。
『今日は18時から新人研修が2人来るから、色々と教えてあげて欲しい。』




なにやら楽しそうなゲリライベントが
舞い込んできた。





研修の子が来るのは
珍しい事ではないが、
2人同時とは、かなりの異例である。




今回のイチローの件くらい
異例である。




そして、18時になった。




まさかの
2人とも、中国人の女性だった。




まじかよ。





2人とも、中国人の女性かよ。



楽しそうじゃん!!


日本という国単体で見れば、確かに
アジア外交はあまり上手くいってないのかもしれない。
けれど、そんな事は
このバイト先においては関係がない。



日本と中国の折り合わない部分を、
今日、今宵、僕が
ぶち壊してやろうではないか。





1人は、僕よりも年上で
日本語もかなりカタコトだ。
日本語レベルを10段階にすると、
レベル2といった所だ。


そしてもう1人は、20歳の
大学生で、日本語は結構上手く、
日本語レベルは6と言った所。




そしてなんと2人とも
コンビニアルバイトの経験者らしい。




なので、レジ業務やその他の雑務は
教えなくても熟知していた。



ラッキーと言って良いのか、
肩透かしを食らった感も否めない。





ここで、不思議な現象が起きる。




『ジャ、ジャア、シナダシ ヲ オネガイ シマス...』




これは、彼女たちではなく、
日本人である僕のセリフだ。





なんで?





なんで俺が向こうに合わせて
カタコトになってるの??





これは良くない。
僕は堂々と日本語をペラペラと
話すことが、向こうにとっても
勉強になって良いのだ。

案の定、彼女たちも『?』といった
表情を浮かべていた。


全く伝わっていない。
こうも伝わらないものかと思った。

確かにそうだ。

たとえば僕がアメリカに行ったら、
日本人が話すっぽい英語で
忖度されるよりも、やはり
現地のありのままの感じで
話される方が聴き取れると思う。

そう、下手な忖度は
お互いにとってデメリットしかない。



1つ勉強になった。



しかしまぁ、いかんせん2人とも
経験者なので、日本語は
拙いところはあるが、
なんの問題もなく時間が過ぎて行った。



しばらくすると、その2人が
中国語で会話をし始めた。
しかも盛り上がっている。
悪口を言われていないか、かなり
疑心暗鬼になった。


ちょっとそこの2人〜!!
ここでは中国語禁止〜!!
とかジョークっぽく言えたら
回避出来ただろうが、そんな
キャラじゃないので無理だ。




しばらくして僕と中原くんは、
チャイニーズガールズと
他愛もない話をした。



もしかすると、歳の近い
外国人女性と話すのは
初めてかもしれない。




僕は彼女たちの所作振る舞いが、
やはり『女性』という点で日本人と
共通しているところに感銘を受けた。


女性らしさは、どの国の人も
同じなのだなぁ。と。


(通りかかった時に髪の毛の良い匂いがした事とか。笑)




そして印象に残ったのが、
きょうだいがいる事を
凄く羨ましがられた事だ。



中国は一人っ子政策というものが
存在する。



なるほどなぁ。



そして1番驚いた事は、
中国は6歳からお酒が飲めるらしい。


日本語レベル6の彼女いわく、
日本酒は薄いらしい。
端的に言うと、全然ガツンとこない。
そう言った感じだった。


でも、日本のビールは美味いらしい。



これぞまさに、
異文化コミュニケーションである。







今後彼女たちと同じ日に
入る日があれば、もっと会話を
したいと思った。






しかしまぁ、
常々これは言ってるけれど、
バイト自体は、辞めたいです。笑


音楽だけで生活できるように
がんばるぞい。