苗族銀飾の世界 | Howdy from China !!

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香港からわずか1時間弱の都市・深センで発見&体験したヒト・モノ・コトをレポートします :-)
☆香港情報もありますよ☆

ここは深圳・羅湖口岸前にある商業城の5F。

中国の少数民族の中で4番目に人口が多いと言われる苗族(MiaoZu)のお店です↓
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銀製品(アクセサリー)を扱っています。

苗族は中国国内の多くの省に分布していて、国境を越えた山岳地帯にも及ぶため東南アジア諸国にも存在しており、ベトナムやタイではモン族と呼ばれています。

その苗族が古来、母から娘へと伝わる伝統工芸、それが銀飾技術なのです。
色鮮やかな織物や華やかな刺繍でも有名な苗族ですが、古代より山間部を中心に移動を繰り返してきた民族であり、その特性から、財産は全て当時の貨幣であった銀に変え、それを溶解・加工して装飾品として持ち運んでいた事から、銀飾も彼らの伝統文化として根付いています。

ショーケースの中には、繊細に編み込み、彫り込まれたデザインのシルバーアクセサリーが!↓
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巳年だからか、蛇をかたどったバングルもありますね。

実演中の女性↓
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銀飾の技術は代々受け継がれてきた苗族の貴重な文化遺産。

苗族の女性は、伝統として銀の装飾品を身に付けるそうで、それは美や富の象徴であり、厄払いの意味も持つとか。

冠婚葬祭の時は村の女性は皆、全身を銀の装飾品で身を包むので、村全体が銀色に輝くそうです。

このお店のショーケースにも多く見受けられる蝶のモチーフは、苗族の始祖や生命の象徴として非常に尊いものなのだとか。
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伝統工芸としても素晴らしいですが、今のファッションにも十分受け入れられる素敵なデザインですね。

今では近代化に伴い、伝統技術の継承者が年々少なくなってきているとも聞くこの銀飾。
貴重ですね。


【苗寨印象】
アドレス:深圳市羅湖区羅湖商業城5F 5011(下りエスカレーターの脇)
アクセス:羅湖口岸を出て目の前、または地下鉄「羅湖」駅直結

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中国にお越しの際は記念に是非♪