海参と冬虫夏草とバンブーフィッシュ | Howdy from China !!

Howdy from China !!

香港からわずか1時間弱の都市・深センで発見&体験したヒト・モノ・コトをレポートします :-)
☆香港情報もありますよ☆

香港マダムに話題の広東料理店にやってきました。

Dragon Seal(龍璽)↓
龍と皇帝の印という意味を表す店名。
深いコンセプトはわかりませんが、とにかく高貴なレストランの様です。
photo:01


こちらはリッツ・カールトンホテルが入っている話題のICCタワー(International Commerce Centre/環球貿易廣場)・101Fにあります。
※リッツとは別入口なので要注意です

同フロアには六本木で不動の外国人人気を誇る田舎家さんや、世界のベストレストラン50にも選出された龍吟の海外初出店舗もありました。

このラインナップを見ても、ドラゴンシールのレベルの高さを期待してしまいますが、さて?

聞くところによると、予約をして一度キャンセルしてしまうと、二度と予約を受け付けてくれないらしいという噂だったので、当日まで参加メンバーの気が変わらない事を祈り臨みました(笑)

予約時は、「窓際は満席」と言われていましたが、当日案内された席は運良く窓際(曇空だったので撮っていませんが…)。
リクエストはしておくものですね。
(ただ、窓際でなかったとしても、トイレから絶景が鑑賞できるのでご安心を…)

テーブルセッティングは…普通です。
photo:02


先の細いお箸がオプションであれば感動しますねぇ。

この日はランチで伺ったのですが、恐らくこの店自信の料理がリーズナブル&コンパクトにプレゼンされているであろう、コースメニューに心惹かれたものの、とはいえ日本の高級ランチと遜色ない価格帯で、且つ代表的な飲茶メニュー以外は推測するしかない中国語の料理名と、それを直訳した英語メニューでは、ハズレてしまった時の、自分の意思で組み合わせなかった悔しさが倍増するので、ここはサービススタッフさんのアドバイスを伺いながら、好みを伝えてアラカルトにしました。

チョイスした料理はコチラ↓

やっぱり葉物系は必需品です。
photo:03


中国ではおなじみの芥蘭(GaiLan)。
茎が太くて、菜の花やブロッコリーに似た野菜。
炒め物に最高です。

小籠包ですね↓
photo:04


皮は普通でしたけど、スープは美味!
底に薄くスライスした人参が敷いてありました。

こちらは牡蠣をライスペーパーで包んで揚げた春巻↓
photo:05


小さい牡蠣もこうすれば食べ応えあります。
これは大ぶりの牡蠣なら一層濃厚でミルキーなのではないでしょうか?
次回のリクエストで食べてみたい!
オマケ程度の海苔ですが、ちゃんと磯の香りを主張していました。

そしてこの、広東料理では定番の皮付き豚バラ肉のカリカリ焼き↓
photo:06


冰焼三層肉とありましたが、お店によって名称は様々で、メニューから見つけ出せない事もあるため、私は常に画像を持ち歩いています(笑)

この料理、表面のカリ・パリ・サクッという食感と身のジューシーさがたまらなく、どこのお店でも美味しくて、スーパーのお惣菜コーナーにあればつい手が伸びてしまう一品なのですが、今まで食べた中でこちらのものが一番美味しかった!

そしてこちらのスープ!
なんとナマコと冬虫夏草入り↓
photo:07


具の珍重度もさることながら、このスープの出汁に感動です。
これは是非味わっていただきたい。
(ちなみに3つめの食材は豚肉なのですが、パサパサになるほど養分が抜け出ているので食べなくてもOKです)

ところでこのナマコ…一見グロテスクでとても口にするような代物には見えませんが、日本では江戸時代から中国へ輸出する三大海産物として、フカフレ・アワビと共に扱われる高級食材です。

更に中国名で海の朝鮮人参(=海参)と呼ばれ、漢方薬として滋養強壮や肌に非常に良いサポニンにコラーゲンなどが含まれているとか。
アンチエイジングに必須な肌の再生力は、身体の一部を再生する特殊能力もある自然界のiPS?ナマコ様から授からなくては!
…と美容に詳しい方のお話を伺っているうちに、見た目の抵抗も薄まり結局完食です(笑)

英語でSea cucumberというくらいですから、スライスしてパックしたら効果あるのでしょうか?!

そしてもう1つ、冬虫夏草はチベットやヒマラヤが原産と言われる高貴薬ですが、初めて体験しました。
食感は…キノコですね(笑)
その希少性や効能の高さから苦そうなイメージでしたが、ほんわり甘みさえ感じます。

冬虫夏草は何百種類もあるようですが、厳密にはコウモリガの幼虫に寄生したものを言うそうで、街中で売られているものや粉末状のサプリなどは人工培養したものも多いようです。
もしホンモノであれば、記憶力upや抗がん効果はおろか、ナチュラルキラー細胞を活性化させるなどイイことづくめの薬材なので、有難く味わいました。

そしてお店オススメの魚料理がコチラ↓
photo:08


当初丸ごと一尾でお皿にのってきた際は、中華料理でよくお見受けする「桂魚」かと思いましたが、一口食べてビックリ!身が非常に繊細で、口に入れるとしっとりと柔らかく、糸のようにほぐれて何とも上品な食感なのです。

お店の方に「これは桂魚か?」と聞いてみると、「そんな安いものではありません」と言われ(笑)、発音が分からない私にご丁寧に名前をプリントして持ってきてくれました。

このお魚は「筍殻魚」と言うそうです。
英名ではMarble Gobyと呼ぶそうですが、見た目が筍の皮のような模様をしているため、中国ではバンブーフィッシュとも呼ばれているとか。
今後魚料理なら筍殻魚はマストオーダーです!

実はこちらは龍皇(Dragon King)レストラングループの1つで、マレーシアに専用の養魚場を持っているそうです。
故に魚の品質には自信があるのでしょう。

これは淡水魚ですがクセが全くなくて、蒸料理も合いそうです。
今回は揚げてもらいましたが、クリスピーな皮も美味しいので既にお腹いっぱいなのに完食してしまいました。

さて、この時点でも大満足なのですが、今回ここに来て一番楽しみにしていたのがこの料理↓
「生拆海蝦貴妃泡飯(Poached Steamed & Crispy Rice with Robster)」
photo:09


何やら、美食之最大賞という香港の料理コンテストで、お米料理枠で至高栄誉金奨を2011年に受賞したのだそうです。
(ちなみに2012年には豆腐部門で受賞されています)

上の写真の通り、テーブルでロブスタースープの入った土鍋の上から高々と、熱々のおこげご飯を注ぐパフォーマンスが、目や音も楽しみたい女性に大受けです。

食べてみると、お米は揚げたものと炊飯したものの2種が混ざっていて、単調にさせない工夫が感じられます。
またロブスターとサフランで出汁をとったスープにダイス状の冬瓜でサラっとライトにいただけて、それがまた満腹にもかかわらず飽きさせません。
photo:10



最後にデザート!
普段はあまりデザートに興味の無い私でも、ここのものは気になります。

一品ずつを人数分にシェアしてもらうという我儘にもご対応下さったお陰で、デザートメニュー全てを試してみることができました。
中でも胡麻団子はスタッフが一押しするだけあって、従来のイメージに無い美味しい胡麻団子に出会えましたょ。
photo:11


ゴマだれ!

さすが香港マダム推奨のレストラン!といった感想です。
シェフも研究に余念がない姿勢が伺え、決してカジュアルプライスではないですけど、1つ下にある展望台に行くだけで168HKDかかる事を考えればリーズナブルですね。
是非リピートしたいレストランでした。
photo:12




【龍璽(Dragon Seal Restaurant & Bar)】
アドレス: 九龍柯士甸道西1號 環球貿易廣場101樓C舖(Sky Dining 101)
アクセス: MTR九龍駅C出口から徒歩約5分(駅直結, 商業施設エレメンツの"メタル"ゾーンを抜けてICCの正面エレベーターホール左奥に専用エレベーター有 ※1つ下のフロア左は展望台、右奥はホテルへ行くエレベーター)
photo:13

営業時間: 11:30-15:00, 18:00-23:00
単価(昼): 約800HKD+10%
TEL: +852 2568 9886
URL→ http://yaucho2009.dyndns-home.com/hk/contact.php