旬の果実 〜Chinese Pomelos〜 | Howdy from China !!

Howdy from China !!

香港からわずか1時間弱の都市・深センで発見&体験したヒト・モノ・コトをレポートします :-)
☆香港情報もありますよ☆

夏にご紹介したドラゴンフルーツがまだまだ現役でワゴンに盛られている深センのマーケットでは、秋口から幅を利かせている黄色のニクい奴らがいます。
(ニクいと書きましたが決して本意ではありません。昔の夕刊フジのキャッチコピーをもじってみました…念のため)
photo:01


写真では判り難いかもしれないですが、1コがヒトの顔ぐらいある巨大なグレープフルーツや日本の文旦のようです。

文旦は昔、中国から貿易船で鹿児島に渡った船長の謝文旦(潮州語: SiaBhungDang)さんの名前から取ったといわれています。

深圳で見かけるこの巨大柑橘類は、この文旦と類を同じくするもののようで、中国では柚子(YouZi)と総称し産地や品種によって名称は様々です。
☞ http://zh.wikipedia.org/wiki/柚子

柚子と言っても日本のそれとは品種が違い、英名でも中国のものはPomeloと称していることが多いのですが、日本の柚子は海外でもそのままYuzuとして流通しているそうです。

さて、その秋口から気にはなっていたけれど、その大きさと重さゆえに手が出せなかったPomelo達に相対するきっかけになったのは、コチラのラベルが目についたから↓
photo:02


沙田柚にラッピングされていたもの。
英名を創作するならLucky Chinese New Year Pomeloとでも言えましょうか?

新しい年を迎えるにあたって、とても縁起の良さそうなラベルに惹かれて沙田柚を購入したのを機に、買いものの量が少ない時を狙って小さめの平和蜜柚と波蜜柚の3種を買いました。
photo:03


それでも1kgは余裕であります…

よくスーパーのフルーツコーナーで店員さんがせっせと皮むきをしている姿を見かけますが、剥かれた状態のものを買った方がよかった…と後悔するほど皮が厚く、気軽にコタツでぬくぬくしながら食べるミカンとは段違いの手間がかかります。。
photo:04



味はどれもアッサリとしていて、甘味・酸味・渋味がいずれも薄く、果汁も日本のグレープフルーツに比べるとドライに感じるほど、かぶりついてもしぶきが出ません(笑)

淡い味わいの中から判別すると、平和蜜柚>波蜜柚>沙田柚の順で甘味の濃淡が感じられます。

沙田柚は香港ではマンゴープリンの次に定番の楊枝甘露(広東語: JoengZi GamLou)というデザートに入っているおなじみのフルーツです。
photo:11

by Foter.com

さらに沙田柚は大きな歯のような種がギッシリ埋まっていて食べ難いので、加工したものの方が向いてますね。
photo:12


Chinese Pomeloの最大の特長としては、やはり一房が一口で食せない大きさなので食べ応えはありますし、粒つぶの食感がしっかり楽しめるのでサラダに和えていただくのもオススメです。
photo:05



輪切りで食べてみる。
photo:06



さてこの柚子達ですが、食べた後も活躍します。
photo:10


このぶ厚い皮からほとばしる爽やかな香りはトイレの芳香剤として↓
photo:07


キュッと握るとフレッシュな香気が吹き出します。

また、外皮に含まれるリモネンという成分はキッチンの油汚れに↓
photo:08


内側の白い部分は、他の柑橘類に比べてクッション性の高いスポンジ状が、細かいゴミや水分を吸い取ってくれるので
キッチンで大活躍!
photo:09



そして中国では中秋節にこの皮で作った帽子、柚子帽を子供に被せて、健康でスクスク育つよう願うそうです。
photo:13

by Foter.com




面目躍如!
photo:14

by Foter.com