この時期どこのスーパーにも中国ならではの「旬」が並びます。
蟹↓
生きてます!
雄(公)と雌(母)で値段が違います。
中国には「九円十尖」と言う慣用句があり、旧暦の9月(10月)には、お腹の丸い雌が美味しく、旧暦の10月(11月)には、お腹が尖った雄が美味しい時期だと言い表していて、販売されている蟹もそれぞれの旬に応じて値段が違います。
この蟹は「大閘蟹(ダージャーシエ, dàzháxiè)」といって、いわゆる日本で言うところの上海蟹なんです。
日本では上海近郊にある有名産地の蟹が主な輸入元だからか、このような呼び名になったのでしょうね。でもこちらでは通じません(笑)。
その産地である陽澄湖の大閘蟹は、今年の解禁日が9月22日だったそうです。
淡水湖や川に生息する大閘蟹は、各地域の湖(蟹の生育状態)によって解禁日が違い、だいたい9月に入ると店頭に並んでいます。
中国、特に深圳では四季を天候で感じ取ることは難しいのですが、こんな風に旬の食材で季節の変化を知ることができるのです。
ひときわブランド力の高い産地・陽澄湖は、上海市内から約80km離れた江蘇省蘇州市にある湖で、他の産地に比べて圧倒的に高値なんだそうですよ。
陽澄湖産は厳しく養殖・管理されていて、雄は150g、雌は100gに満たないものは認められないんだとか。
深圳でも陽澄湖産は人気↓
日本をはじめ香港や台湾でもこのブランド力は絶大なので、他湖で生育された蟹を一瞬陽澄湖に浸けただけのものを「陽澄湖産」として売る業者がいるため、陽澄湖産にはハサミにそれと判るタグが付いていたり、甲羅にマークが焼き付けてあるそう。要チェックです!
きっと、六本木の中国飯店や東天紅などの有名店はこの陽澄湖産でしょうね。
それでも最近は陽澄湖以外の独自の特色を持った蟹もブレイクしつつあるようなので、上海蟹ファンの"推し変"の日は近いかも?!
(日本も一頃は魚沼産のお米とか、牛なら神戸一辺倒でしたけど、今や品種改良で様々な産地が評価されてますよね)
そもそも大閘蟹は、中国一の大河である長江を中心に、海に通じる殆どの湖・河川流域に広く分布している河蟹で、陽澄湖以外にも、同省にある太湖は大閘蟹が美味しくなる環境が整う清浄な養殖地として最近脚光を浴びているそうですし、同様に生育環境に恵まれた石臼湖や、はるか西端の新疆ウイグル自治区で育てた「天山雪蟹 (Tiānshān xuěxiè)」という蟹まで現れています。
蟹ソムリエなる方がいらしたら、是非食べ比べてそれぞれの特色とお勧めを教えていただきたいものです。
ところで深圳では、日本の中華料理店で最低でも一杯4000円はする上海蟹よりずっとリーズナブルで、陽澄湖産にこだわらなければ50元程度からいただけます。
(そもそもこの蟹、非常に繁殖能力が高く、瞬く間に拡散するので、侵略的外来種として欧米では忌み嫌われてしまっている位なのに高値で取引される事が不思議です…)
しかも、こちらではレストランで供されるだけでなく、家庭でも気軽に調理して食べます。
写真の蟹は98元ですけど、お店やサイズによって様々で、一匹18元で売っているお店もあり、日本でイメージしていた高級食材ではなく、家庭にとても浸透した食材のようです。
ジャスコでは親切に蟹の蒸し方と必要な調味料などの写真付きガイドがありました。
これから11月初旬の1週間あたりは雌と雄の両方が美味しいと言われる貴重な時期と言われています。
旅行シーズンとしても、ここ深圳は国慶節を過ぎたあたりから湿度が和らぎ、且つ半袖や長袖シャツ1枚で十分過ごせる穏やかな気候が来月いっぱいは続くそうなので、この時期はオススメですよ。
蟹↓
生きてます!
雄(公)と雌(母)で値段が違います。
中国には「九円十尖」と言う慣用句があり、旧暦の9月(10月)には、お腹の丸い雌が美味しく、旧暦の10月(11月)には、お腹が尖った雄が美味しい時期だと言い表していて、販売されている蟹もそれぞれの旬に応じて値段が違います。
この蟹は「大閘蟹(ダージャーシエ, dàzháxiè)」といって、いわゆる日本で言うところの上海蟹なんです。
日本では上海近郊にある有名産地の蟹が主な輸入元だからか、このような呼び名になったのでしょうね。でもこちらでは通じません(笑)。
その産地である陽澄湖の大閘蟹は、今年の解禁日が9月22日だったそうです。
淡水湖や川に生息する大閘蟹は、各地域の湖(蟹の生育状態)によって解禁日が違い、だいたい9月に入ると店頭に並んでいます。
中国、特に深圳では四季を天候で感じ取ることは難しいのですが、こんな風に旬の食材で季節の変化を知ることができるのです。
ひときわブランド力の高い産地・陽澄湖は、上海市内から約80km離れた江蘇省蘇州市にある湖で、他の産地に比べて圧倒的に高値なんだそうですよ。
陽澄湖産は厳しく養殖・管理されていて、雄は150g、雌は100gに満たないものは認められないんだとか。
深圳でも陽澄湖産は人気↓
日本をはじめ香港や台湾でもこのブランド力は絶大なので、他湖で生育された蟹を一瞬陽澄湖に浸けただけのものを「陽澄湖産」として売る業者がいるため、陽澄湖産にはハサミにそれと判るタグが付いていたり、甲羅にマークが焼き付けてあるそう。要チェックです!
きっと、六本木の中国飯店や東天紅などの有名店はこの陽澄湖産でしょうね。
それでも最近は陽澄湖以外の独自の特色を持った蟹もブレイクしつつあるようなので、上海蟹ファンの"推し変"の日は近いかも?!
(日本も一頃は魚沼産のお米とか、牛なら神戸一辺倒でしたけど、今や品種改良で様々な産地が評価されてますよね)
そもそも大閘蟹は、中国一の大河である長江を中心に、海に通じる殆どの湖・河川流域に広く分布している河蟹で、陽澄湖以外にも、同省にある太湖は大閘蟹が美味しくなる環境が整う清浄な養殖地として最近脚光を浴びているそうですし、同様に生育環境に恵まれた石臼湖や、はるか西端の新疆ウイグル自治区で育てた「天山雪蟹 (Tiānshān xuěxiè)」という蟹まで現れています。
蟹ソムリエなる方がいらしたら、是非食べ比べてそれぞれの特色とお勧めを教えていただきたいものです。
ところで深圳では、日本の中華料理店で最低でも一杯4000円はする上海蟹よりずっとリーズナブルで、陽澄湖産にこだわらなければ50元程度からいただけます。
(そもそもこの蟹、非常に繁殖能力が高く、瞬く間に拡散するので、侵略的外来種として欧米では忌み嫌われてしまっている位なのに高値で取引される事が不思議です…)
しかも、こちらではレストランで供されるだけでなく、家庭でも気軽に調理して食べます。
写真の蟹は98元ですけど、お店やサイズによって様々で、一匹18元で売っているお店もあり、日本でイメージしていた高級食材ではなく、家庭にとても浸透した食材のようです。
ジャスコでは親切に蟹の蒸し方と必要な調味料などの写真付きガイドがありました。
これから11月初旬の1週間あたりは雌と雄の両方が美味しいと言われる貴重な時期と言われています。
旅行シーズンとしても、ここ深圳は国慶節を過ぎたあたりから湿度が和らぎ、且つ半袖や長袖シャツ1枚で十分過ごせる穏やかな気候が来月いっぱいは続くそうなので、この時期はオススメですよ。