リオ五輪みどころ5 | 鳳雛塾blog

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新潟県新潟市の少年柔道チーム鳳雛塾(ほうすうじゅく)の子供達の奮闘記、指導者の思い、練習や試合の様子を綴ります。

73キロ級 大野将平選手  金メダル!
57キロ級 松本  薫選手   銅メダル!

日本男子柔道8年ぶりの金メダルは
73キロ級の大野選手でした!

しかも
5戦中 4一本勝ち   1技有勝ち
というほぼ完璧な内容での圧勝!

日本柔道関係者が待ちに待った金メダルを
素晴らしい技で獲得してくれました!


五輪二連覇を目指した松本選手は準決勝で
落とし穴にはまったかのような一本負けを
喫してしまい悔しい銅メダル。

もちろん投げたモンゴルのドレジスレンスミヤ選手の技は素晴らしかったのですが、
柔道の怖さも感じました。

準々決勝 フランスのパヴィア選手との試合は
GSにもつれ込む大熱戦。
お互いに一歩も譲らず意地と意地がぶつかり合うような試合は感動するほどでした。



大野選手の柔道を見ると
負けん気の強さと姿勢の大切さを感じます。
心の芯の強さは身体の芯の強さも生むように
感じさせられました。


おめでとうございます!


今日は
81キロ級  永瀬貴規選手
63キロ級  田代未来選手

が当時します!



永瀬貴規選手
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永瀬貴規(ながせ たかのり)
長崎県出身
養心館ー長崎大教育学部附属中ー長崎日大高校ー筑波大学ー旭化成


永瀬選手は昨年の世界チャンピオンで
世界選手権、グランドスラム等の国際大会で連戦連勝。昨年のグランドスラム東京ではミスジャッジによる不運な反則負けを喫したが、その実力は81キロ以下では抜きん出ていると言われ、金メダル有力候補です。
長身で細身の永瀬選手ですが、非常に体幹が強くて、バランスが良く、長いリーチを活かした巧みな組手から間合いを取っての足車、小外刈、大内刈、内股などに注目していただきたいです。

三年前の全日本学生体重別選手権準々決勝で
鳳雛塾OBのジン先輩(当時日大四年)が対戦して、技有を先取しながらも残り2秒で内股で逆転負けしました。

私が最も印象に残っているのは、昨年の全日本学生柔道優勝大会、筑波大と東海大との決勝。
代表戦にもつれ、筑波大は81キロ級5永瀬選手、東海大は100キロ級のウルフ選手。
背部を持って間合いを詰めてくるウルフ選手に対して、組手で妥協せずに間合いをとって勝利を収めて筑波大を初優勝に導いた試合でした。


組み合わせから
昨年世界チャンピオン永瀬選手が当然優勝候補筆頭。
対抗は2014の世界チャンピオン、ジョージアのチリキシビリ選手、2013の世界チャンピオン、フランスのピエトリ選手。

永瀬選手のブロックは地元ブラジルのベナウベル選手とトマ選手が有力。

手足が長く、摑みどころのない柔道で安定した成績を残しているカナダのヴァロアフォルティエ選手とピエトリ選手が初戦で対戦。
勝者がロシアのカルモルゼフ選手と対戦。
その勝者が永瀬選手と準決勝で対戦することになる。

決勝は強烈な腰車や内股、背負投を武器とするチリキシビリ選手が濃厚だが、下の山から韓国のイ選手、ブルガリアのイヴァノフ選手、ロンドン五輪にドイツのビショフ選手と大激闘を繰り広げたアメリカのスティーブンス選手も自力がある。

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ジョージアのチリキシビリ選手

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フランスのピエトリ選手




63キロ級 田代未来選手

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田代未来(たしろ みく)
東京都出身
高尾警察署少年柔道教室ー相武館ー相原中学ー淑徳高校ーコマツ

小学生時代から身体能力高くセンス抜群で、将来を嘱望される選手でした。
高校時代に大きなケガをしましたが、それを乗り越えて日本代表まで駆け上がりました。

2014.2015と2年連続で世界選手権で3位となっており、3度目の世界挑戦となるリオ五輪で世界一を狙います。

内股、大内刈、小外刈など切れ味良い立技と、うまい寝技にも注目してもらいたい。

63キロ級は
2015世界チャンピオン トレステニャク選手(スロベニア)、2014世界チャンピオン アグベニュー選手(フランス)、2013世界チャンピオンゲルビ選手(イスラエル)と田代選手の四人を中心に争われるも思われる。

田代選手は、オーストリアのウンターヴルツァハー選手と準々決勝で対戦。
準決勝では、これまで一度も勝ったことがないフランスのアグベニュー選手が待ち受ける。

アグベニュー選手は強烈なパワーから繰り出される腰技、払巻込を中心としたスタイルで攻めてくる。それらの技は破壊力抜群だが、それらの技を繰り出す為の組手、そしてそれらを組み勝った瞬間に躊躇なく打ってくるため、田代選手としては組み手が非常に重要になる、また組み負けた瞬間や、技を受け切ったところから強烈に巻き込んでくる事を念頭においた対処が必要になってくる。
アグベニュー選手に対してパワーに劣る田代選手としては、組み負けないこと、組み勝つことが勝利の絶対条件となりそうだ。

決勝は、トレステニャク選手がくるのか、ゲルビ選手がくるのか…はたまた伏兵が勝ち上がるのかわからないが、アグベニュー選手にたどり着くこと、そしてアグベニュー選手を超える事…

当然の事ながら初戦から1戦1戦が勝負となる。

田代選手はこれまで安定した成績をおさめ続け、大崩れがない強みがある。
今回、まだ超えた事のない大きな壁(アグベニュー選手)に…そして金メダルを獲得する為にどんな戦略、戦術を持って挑むのか大変楽しみである。

大会4日目
寝不足もつらくなってきましたが、今夜も世界中の選手のエキサイティングでアメージングな柔道が観れると思うと思うとワクワクしてきます!


がんばれニッポン!
がんばれ日本柔道!
がんばれ永瀬貴規!
がんばれ田代未来!