今年の健康診断前の休日、少しでも痩せねばと自宅から少し離れた

スーパーへ買い物へ行った。

 

完全なオフであったのと、自宅から離れているという油断があったので

当然ながら顔はスッピン、服も部屋着なのかパジャマなのかわからない。

 

マスクもしてるし~と油断しまくりで買い物をしていたところ、店内放送かと

思う位の大声で

「Mさんっ、Mさんっ!!」と名前を呼ばれた。

え、やだ、私のこと??世の中にはMさん沢山いるけど、、、と思っていたら

目の前に一人の女性が立ちはだかるではないか。

 

「私が誰だかわかりますかっ!?」

「あーっっっ!!! I さんっ!!!??なぜここに!?」

 

そう、先ほどから大きな声で私の本名を連呼してくださっていたのは

10年ほど前にハウスプロメインで一緒に働いていた後輩女性だったのだ。

ご退職されてもう10年経つと言うのに、まだほっそりとしていて可愛らしい。

 

「いや、Iさん、変わらないねー。」

「Mさんこそ全然変わっていないですよ、すぐわかりました!」

「あ、うん、、、、。ソウダネ、、、、。」

 

わかってはいる、お互い変わっていることを。

だけど人としての中身が変わってないから、すぐわかったんだよって言いたいことを。

だけど、こちらはスッピンの部屋着。

そして中年太りもいいところなので、いやいや、10年前はまだもうちょい

若くて可愛かったわいって言いたいところだ。

 

しかし10年ぶりの邂逅に、二人ともテンションが上がって盛り上がり、

そして先日、あらためて一緒に飲んで語った。

 

自分が話したのに忘れてしまっていた事や懐かしい人の話も出てきたり、

また、当時の仕事事情と今とでは全く違うので、昔は大変やったなーと思ったり。

 

この10年当社もIT革新が進み、紙ベースでのやり取りが本当に少なくなった。

何でもウェブで行えるようになり、情報共有が容易になってその分レスポンスが

早くなり、お待たせすることも少なくなったことでクレームも随分減った。

 

10年前はまあまあ電話口で怒鳴られることも多かったので、彼女は結構きつかったと

飲みながらポロリ。

当時は涙目になりながらも、一生懸命に耐えていたと言う。

そりゃそうだ。

当時は「泣かなくなったらおばさんの仲間入りよ!」なんて軽口をたたいていたが

おばさんだって正直キツイものはキツイ。若い子なら尚更だろう。

 

 

今は「カスハラ」と言う言葉が世の中に浸透してきて、随分マシにはなってきたが

それでも一定数の人が自分の怒りを抑えられずに、顔の見えない相手に

ぶつけて来られる事がある。

電話口に出た人に判断や決定権がない事をわかっていても、なお、激しい言葉や口調で感情をぶつけて来られる。

いつの間にか問題解決ではなく、勝つか負けるかの話になってくる。

 

なのでどんな業界でも電話応対窓口の方は大変である。

勿論顔を合わせての窓口の方も、例外ではない。

働き手不足の今、この「カスハラ」を何とかしないと窓口業務は全部ウェブか

AIチャットになってしまうのではないだろうかと思う。

そうなって困るのは、誰であろうか、、、、。

(間違いなく私は困る、、、、人間万歳!)

 

今の若い子は、AIとの会話を楽しんでいるらしいが「カスハラ」を行っている

大半の世代の方は、私を含めて多分そういう事はないので(笑)、

人間頼みなところがある方は、是非自分自身も含めて人間を大事にしたほうがよい。

 

ちなみに今年の「野間文芸賞」を受賞した村田沙耶香さんの「世界99」は

便利な愛玩動物「ぴょこるん」が、人間の代理で何でもしてくれるように

なるのだが、、、、。

(ネタバレになるので書きませんが、まれにみる秀逸な作品。だけど

終わった感が半端ない、、、、)

 

負担がない世界はない。

完全に悪意や負の感情から免れて生きる事は出来ない。

だけど、それでも人間相手に生きたいではないか、、、、。

 

そんな世の中は嫌だ、おらそんな世の中は嫌だ、と替え歌をうたいながら

日々のやるせなさと今日のダメージを酒で流す私である。

 

M社員