先日土用の丑の日で売れ残ったうなぎをが値引きになっていたので、奮発して(?)国産うなぎを買った。

 

いつもは質より量、で中国産うなぎで済ます我が家。

「今年は国産だそうー!ひゃっほーう!!」

とわが子と小躍りしながら食したのだが、これが生臭く身も薄っぺらの大外れで、これならいつもの安いのでよかったやん、とガックリ。

期待しただけに何とも言えない敗北感に満ち溢れた一夜であった、、、、。

 

 

それはさておき、いつの時代も「うなぎ」と言えばご馳走である。

昔、子供の頃、今の季節になるとどこからかうなぎ掴みの移動式店舗がやってきて、1回1,500円位でうなぎのつかみ取りをさせてくれていた。

 

幼稚園で使うような簡易式の大きな丸いプールに、うなぎがウヨウヨいてお金を払うとそのプールに入らせてもらってつかみ取りが出来る仕組みである。

 

掴めなくても1匹はもらえ、沢山掴めても確か何匹かまでしか持ち帰れないという制限があったように思う。

この移動式店舗はすぐに来なくなったので、恐らくうちのような田舎ではすぐに商売あがったりになったのだと思われるが、この店舗に我が家では父と私が食いついた!

 

お高いうなぎをお腹いっぱい、もしかしたら一人1匹食べられるかもしれないチャンスである!

幸いプールにはまだたくさんのうなぎが泳いでおり、早い時間のせいか大人の数も少ない。

これはまさに天が与えたもうた機会。

父も「わしが子供のころは川にようけおったし、簡単や!なんか悪いなあ~。」と、自信満々、始める前からお店の人に対して申し訳ないなあとニマニマする始末である。

 

「えー、気持ちわるっ!」と決して自分は入ろうとしない姉をおいて、父と私は鼻息荒くプールへと参戦した。

最低でも一人2匹、運良ければ3匹捕まえたいところ。

もう、頭の中ではかば焼きを食す絵面がリアルに想像出来すぎて、タレも買わないとあかん、と準備にいとまない。

 

ところが現実とは哀しいもので、なめてかかった二人は逆にうなぎになめられて終わる結果になり、かろうじて参加賞の1匹が手元に残ったのであった、、、。

 

かくして当時の値段にしては少し高めの価格で弱ったうなぎを手に入れた父と私は、母に叱られながらもテンション高くどうさばくか、もう夢中である。

これまた母に雷を落とされつつ、まな板に釘を打ち、いわゆる目打ちをして腹を割き、骨切りをし、かば焼きにするまで興奮の嵐であった。


残念ながらお味がどうだったかは覚えていないのだが、恐らくそれほど美味しくなったのだろうと思う。

今思うと冷房も聞いていない移動式店舗のプールで、しかも人の足が入るのだから水温もあがるし水も汚れるし、うなぎも逃げ疲れ、身がやせ細ったことだろう。

だけど、家族でやけに崩れて小さくなったうなぎを分け合いながら、あーだこーだと騒いだ日々は貧しいけれどキラキラしていて、大切な思い出である。

 

 

M社員