もう大学に何も期待していない。
火曜日は昼ぐらいまで新聞を読んだりインターネットを閲覧したり音楽を聴いたりしてウダウダと過ごしておりました。
ほんとうは2・3限と出席してもいいかなと思ったのですが、2限は午前中なので家を10時前に出なくてはならなかったのです。
しかし、2限をサボれば午後の3限に間に合うには12時半に出れば良いのです。
昼休みに知り合いもいない(みんな卒業してしまった…)大学構内でフラフラとしているのも何だか面白くないと思いましたので、3限から出ることにいたしました。
3限から出るとは申しましても、そこは私のことですから、家を出たのは結局1時過ぎのことでした。
NHKの連続ドラマ「風のハルカ 」の再放送(12:45~)がどうなったか気になって家を出るのが遅れた、というのは嘘で、ほんとうはやっぱり大学の講義なんかに興味を持つことができなかったのです。
もう大学に何も期待していません。期待するとしたら、大学にではなく私自身にです。
そんな講義に対する投げやりな気持ちを助長するかのように雨が降っておりました。ちょうど自転車に乗って駅に向かうのが億劫になる程度の雨模様でした。まったく。
私は歩いて駅に向かう(所要時間25分)ことにしましたので、いよいよ大学に到着するのが遅くなってしまったというわけです。ただ、それは半ば、私の望む結果ではありましたが。
大学の講義はとっくに始まっておりました。そりゃそうだ。
大学に入学した当時の私なら、ここで引き返していたかもしれません。
しかし、大学に7年も居座りますと面の皮だけは厚くなりますので、堂々と、そして飄々として教室の中に滑り込んだのでした。
講義は幾何学。履修は3回目になりますが、出席した回数は1回分にさえ及びません。
今回は「全射と単射」の話でしたが、全く聞く気のない私は「単車」の絵(Vino とカブを混ぜたような変な車体)を描いて遊んだり、すぐ前に座っていた学生の後頭部をスケッチしたりして遊んでました。
講義の最後に、この日の内容について小テストというか小レポートがありましたので、私は治療中の奥歯の穴を舌でなぞりながらスラスラと書き込んでいきました。
さすがに3回目ともなりますと要領のようなものを心得てまいりますから、周りの受講生(9割がたは2回生)が七難八苦しているのを尻目に、とっとと提出したというわけです。
あんまり早く終わったので、私は購買へ行き、プロ野球チップス第3弾を買って教室に戻り、開封するとオリックス・バファローズの谷亮子、もとい、谷佳知のカードそれもキラカードが出てきました。こんなところで谷のカードに出くわすとは、何かを暗示しているような気がしてなりません。
帰り道も雨は降っておりましたので、バスに乗り、下校しました。
ああいう山の上に学校があると、「下校」という言葉もしっくりくるというものです。まさかそのためだけに山の上に建てたというわけではありますまいが。
CDを返すためだけに三ノ宮で途中下車したものの、家に帰るのも手持ち無沙汰な時間でしたので、「三宮で困ったら献血」を金科玉条としている私は、センタープラザの3Fにある献血センター に向かいました。
献血センターの方々はこんな私をも暖かく迎え入れて下さいます。こんな血でよかったら何ガロンでも吸い上げてやって下さい。
ところで、何のために献血に行くのかと聞かれると、難しいですね。
人の命を助けるという崇高な思想から、というよりは、自分が献血足りえるぐらい健康であるという現状を確認できることが大きいのではないでしょうか。
そして、こんなに体が元気なんだから、気を病むことはない、と。
医療機関を含め、命に関わる現場に一歩足を踏み入れると、体が元気なくせに「生きているのがつらい」と悩んでいるのがはっきりと甘えである、と思わされます。
献血センターに行って血を抜くと、「まだ精一杯生きていないくせに些細なことで悩むのは贅沢だ」と自分に喝を入れられるというわけです。
そんなわけで、皆さんも三宮で抜いてスッキリしませんか。
家に帰ると秋刀魚とご飯だけをとりあえずかっ込み、すぐに家庭教師に取って返しました。
この日は英語を教えて2時間があっという間に過ぎてゆきました。
低脂肪乳を切らしていたので帰りにダイエーに向かい、閉店10分前の生鮮食品売り場で半額以下にもなった刺身のパックを5~6個買い占めました。ついでに翌日期限が切れる納豆も安くなっていたのでつい買い込みました。
刺身を買うと酒を飲みたくなるものです。
私は普段晩酌をしないのですが、この日ばかりは特別で、「いいちこ」の余ってたのをロックで飲りました。
てんこ盛りの刺身を前に飲む焼酎の味は最高で、母親の愚痴(亭主の稼ぎが悪く、27万の月給ではやっていけない。家賃は1ヶ月滞納しているし、駐車場代は2ヶ月も。要するに、お金が必要)をみのもんたになったような気持ちで聞きもって、そのたびに私は離婚することを強く勧めるのですが、とりあえずは金だろうということで、私がローソンパスで7万だかを借りてきてそれを母親に貸せば良いという結論に達したのが午前1時半のことでした。
「金さえあれば何でもできる」という考えには賛成できませんが、「金があれば離婚は食い止められる」というのは正しいと思います。
結局刺身は半分近く余りましたが、一切れたりとも父親に食わせたくはない、と思いました。たぶん食ったと思うけど。