なぜ僕だけが襲われたの?
ロンやハーマイオニーは襲われなかったのに、
ハリーだけが狙われたのはなぜ?
ルーピン先生は答える。
ディメンターは心の弱い者を狙うわけじゃないよ。
君の中のもっとも辛い記憶引き寄せられるのだ」
このセリフの既視感!
あぁ、そっか。
精神病院の主治医が、初診のとき娘にかけてくれた言葉。
「うつ病は心の弱い人がなる病気ではないよ。
辛さが重なったところに現れる。」

生きる気力を奪うディメンターを退散させるには、何が必要か。
その答えが映像化されるファンタジー映画。
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

アルフォンソ・キュアロン監督2004年
ダニエル・ラトクリフ、ルバート・グリント
ゲイリー・オールドマン、デイヴィッド・シューリス
(画像お借りしました)

娘が小学生の頃、ハリポタシリーズ本のファンでした。
実写版が公開されるたびに、家族で映画館へ(*^^*)
夫と娘一番好きなのが「アズカバンの囚人」です💓
たくさんの魔法ホラーあり、冤罪事件あり、あり、
どんでん返しありタイムトラベルありの
シリーズ屈指の名作


脱獄囚役のゲイリー・オールドマンが大変魅力的(*^^*)
障がいを持つルーピン先生も素敵🌙
ハリーを導く大人たちは、自らも苦悩や孤独を抱える人物ばかり。
そこが素晴らしい!


【感想】
ディメンターは最も忌むべき存在じゃ。
ダンブルドア校長が生徒たちに警告する。


ディメンターの登場がホラー映画のようで何度みてもゾクゾク♡
恐怖を煽るBGMだったら、相当怖いだろうなぁ(≧▽≦)

ホグワーツ特急が雨の中を走る。
突然、ガタンと汽車がとまった。
「あれ?目的地じゃないのにどうしたのかな?」
電灯える。
ロンが窓に手をあてて外をのぞくと、
ガラスがサァーと凍りついて
瓶の中の飲み物に氷がはる。
ハーマイオニーの吐く息が白くなる。
そして、扉ごしに黒い煙のようなシルエットがゆらゆらとなびく。
扉をゆっくりあける、黒く節くれだった長い指!
ぬぅ~っとハリーの前に現れたディメンター。
目のない目でじっと見つめる怪物。
意識をとりもどしたハリーに、ルーピン先生が差し出した。
チョコレートだよ。
食べなさい。元気になるから」

鬱(うつ)に効くというチョコレート。
娘がうつ病になりたてホヤホヤの頃、毎日口にした食べ物です。
ハッピーホルモン(セロトニン)に効能がある
と言われてますよね(^_-)-☆

そして、娘もロンと同じ言葉を言ってました。

楽しい思い出が本当は沢山あったはずなのに。
全く何も思い浮かばない。
頭の中から、すっぽり抜き取られたように
虚しくて嫌な気分なんだ。」って。

アズカバン監獄の看守であるディメンター。
夢や希望、生きる力を失わせ、絶望をうえつける。
生きながら廃人にしてしまう恐るべき怪物。

狙われたら最後、取引もできない。許しを乞うこともできない。

彼らは、居場所のない孤独なハリーに目をつけた!

ディメンターを追い払う唯一の方法は、
幸せな記憶守護霊を呼び出すこと。

憂鬱をはねつける力は、居場所安心感にあるのですが

これを引っぱり出してくることが、どれほど難しいことか!
身にしみてわかります。
試合に勝ったとか、テストで満点とったとか、
そういう権威の記憶では、十分じゃない。

ハリーが何度も失敗し、倒れる。
(地上波ではカットされています)

そのたびにルーピン先生からチョコレートをもらう。

ついにの記憶のカケラで、心をいっぱいに満たす
ハリーの幸福な思い出がとなってくれる。



クライマックスでは、
大勢のディメンターに囲まれるハリーと、ある人物。



1匹だけでも大変なのに、
たくさんを相手にするなんて不可能じゃない?!

「エクスペクト パトローナム!」

呪文を唱えるがまだ力が及ばない。

このままでは、命の光が奪われるΣ( ̄ロ ̄lll)
あわやという時、湖の向かい岸に白く輝く守護霊が現れた。
父さん?母さん?
誰が助けにきたの?

このとき、ハリーはまだ知らない。
それが自分自身だということを。

果たして、ハリーは
いつ、どこで、だれから幸せな記憶(希望)をもらったのか?

素敵なクライマックスは、あなたの目で。


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