パンが入った鞄と魔法動物が入った鞄。
持ち主が入れ替わってさぁ、大変!
3人の魔法使いと1人の人間が、
人間界・魔法界・希少動物を守るため大奮闘。
「ファンタスティックビーストと
魔法使いの旅」
デヴィッド・イェーツ監督 2016年
エディ・レッドメイン
キャサリン・ウォーターストーン
ダン・フォグラー
(画像お借りしました)

試写会に当選し、
梅田ブルクで劇場鑑賞した1本です。

印象に残ったのは死刑執行場面。
処刑人は優しい表情と言葉で
付き添います。

しあわせな記憶を見せながら、
あの世へさそう残酷さ。
これは、まさに映画『ソイレントグリーン』のよう。
ゾクゾクと痺れました。
黒い溶岩が高くなっていき、
足元の椅子がとけていく・・・
絶体絶命のピンチ!

魔法鳥が頭上を飛び、
魔法使いニュートの
「僕がキャッチするよ」の言葉にジャンプする。
身の危険男女の接近
2つのスリル相乗効果\(^o^)/

光と影
楽しさと残酷さ
大胆で繊細といった、
相反する要素がたっぷりな娯楽作♪


【感想】
地球上で
最も恐ろしい生き物
それは人間
人間界に迷い込んだ
魔法動物が危険だ!

エディ・レッドメイン演じる魔法使いニュート。

魔法動物研究家であり保護活動をしている。

彼が守っているユニークで
ユーモラスな魔法動物たち。
しかし、動物の愛らしさに
負けない人物が登場します。
その人物はパン屋を夢見る
心優しい男ジェイコブ。
ハリポタに登場するなかで、
たぐいまれなピュア人間ばなれした人物。
 

人間はおびえると攻撃的になる。

だから脅威を与えちゃダメ、
魔法の存在を知られるとまずい。
もし、気づかれたら
忘却呪文をとなえよう!

彼らの心の平安を
維持しておかなくちゃ


そんな魔法界の常識を覆す人物が
ジェイコブなのです。

柔軟な心を持つ男。
彼の掌の上で誕生したオカミー(魔法動物)が、
環境によって
体のサイズを変えられるように、
ジェイコブ自身もまた、
置かれた環境に適応できる心を持っています。


心を読む能力を持つ魔女
彼の心に一目惚れ

ハートイケメンに一瞬で惹かれるって、
他の作品にはない展開ですねぇ(//^ー^//)

彼は目の前の出来事を受け入れることが
自然とできる人。

クイニーの魔法で
おいしそうな料理ができあがると、
普通なら目を疑ったり、
用心したりするのですが、
彼はちがいます。

疑ったり、怖れたりしない。

「こんな美味しい料理は初めて」
素直にいただき喜ぶ。

温かいココアにほっこり、美女にうっとり、
あれこれ詮索せず
ありのまま受け取る
魔法動物の
姿や形がどんなに奇異でも、
友人が大切に保護しているのなら
優しく扱う。
可愛がる。
危険を冒して
動物捕獲に協力し、
首を噛まれても恨んだりしない

自分だけ魔法が使えなくても
劣等感やコンプレックスで、
羨んだりねたんだりしません。

自分を見失わず
今、自分にできることをします。

欲や偏見で道を誤ることがない

「こんな人、はじめて」
クイニーが驚くのも、うなずけます。


魔法界の規則が、
自分にとって不条理なものでも
尊重する。

忘却の呪文をかけられることさえも。



雨が降り注ぐ、ニューヨークの街。
目を閉じ、豪雨に打たれるジェイコブ。

彼は冒険と仲間を忘れてしまうのか?
それとも・・・

「僕みたいな男、
そのへんにゴロゴロいるよ」

「いいえ、
あなた一人だわ」


ジェイコブが最初に出会った魔法動物オカミー

その卵の殻が、
彼の運命に一役買いますね(*^ー^*)

彼の笑顔のラストシーンが素敵です。

※2018年12月の記事を再UPしました

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