温泉地を歩いていると、「この坂、きついな」と感じることはありませんか。

 

実はこれには、きちんとした理由があります。

 

 

まず、多くの温泉地は山間部にあります。


たとえば 草津温泉 や 伊香保温泉、有馬温泉 などは、いずれも起伏のある地形にあります。

 

温泉は火山活動や地殻変動と関係が深く、もともと坂の多い場所に湧きやすいのです。

 

さらに昔は、源泉からお湯を自然に流して各旅館へ届けていました。

 

高い場所から低い場所へ流す「自然流下」を利用するため、温泉街は縦に広がりました。

 

その結果、坂の多い街並みができあがったのです。

 

また、安全面の理由もあります。

 

川の氾濫を避けるため、少し高台に建物を建てることも多くありました。

 

そしてもう一つ。


坂を上りきってから入る温泉は、どこか特別に感じませんか。

 

少し息が上がった体に染み込むお湯の心地よさは、坂道があるからこそ味わえるものかもしれません。

 

温泉地の急な坂は、不便さではなく、温泉がそこにある証なのです。